作家ではなく職人。「世界に響け職人の心意気」の著者である谷端信夫氏は「職人を愛している」と、この書籍で書いている。職人は泥臭く地味だ。職人には自分のクセはあっても作風は持たないし、技術を極めようとする意識が強い。愚直にまっすぐひたすら作り続ける。
谷端信夫氏は「職人は手作業でものづくりをするだけでなく、料理人、経営者、ボランティア、教職など、すべての職種に存在する」という。自分の魂の一部を作業の中に入れ込み、それを利用する相手のことを考えながら仕事をする人のことを職人という概念でとらえている。
この国を大切に思い、自然と大地を敬い、自分の分身である作業道具、材料を大切に、人の縁を大切にする。ときには、自分の命、利益をすり減らしてもその仕事をまっとうする人のことをいう。これが職人である、と谷端信夫氏は述べている。
実は「伝統文化」というのは絶えず変化し続けている歴史がある。ただ守るものではなく、攻めて行かなければ「伝統文化」は守れない。時代の流れに適合し、守るべきものと、変えていくものを判断していくことが必要になる。その意思決定は、時として重いことがあるが、それでも時を乗りこれていくから歴史ができる。
遠田はプロフェッショナルとは「次の仕事も頼みたい」と思われるような仕事をする人だと考えている。 谷端信夫氏がいう「職人」とは、まさに「プロフェッショナル」である。
そして、谷端信夫氏は伝統文化を守り、そして攻めて歴史を作っていく「プロフェッショナル」である。
「世界に届け職人の心意気」は今月末に全国一斉発売。
出版おめでとう。谷端信夫氏の強い職人の志は日本の宝だと思う。たくさんの人に読んでほしい良書である。とくに、中小製造業の人にはぜひとも読んでほしい。
株式会社タニハタ
代表取締役社長 谷端信夫
http://www.tanihata.co.jp
谷端信夫氏のこの素晴らしい書籍の185ページ目に遠田やネット勉強会仲間のことが好意的に書かれていた。ありがとう、谷端さん。
しかし、書かれているのはオヤジギャグのことばかりなのはなぜか?オヤジギャグ職人の道は遠い…(笑)。
▼ニューヨークでの展示会の様子
http://youtu.be/FqYocS79srU
▼タニハタ会社案内
http://youtu.be/AvziE_Ir95s
▼谷端氏の書籍を応援する公式フェイスブックページもある。