福井県の支援センターが発行している「F-ACT」という情報誌の巻頭に遠田幹雄の記事が掲載された

「F-ACT」は創刊2号め 福井県の支援センターが発行している情報誌「F-ACT」は前回大幅にリニューアルして内容を一新した。今回が創刊2号目となるが、その巻頭2ページに遠田幹雄のインタビュー記事が掲載された。今回のテーマは「ネットショップ」で、特集タイトルは「ネットでお店を持つという決断」。多数の好事例や役に立つ情報が掲載されている。遠田は「ネットでお店を持つという決断」というテーマでインタビューを受け、その内容が記事になっている。拙い話をうまくまとめてくれた福井産業支援センターの職員さんには感謝である。

特集 ネットでお店を持つという決断

  インタビュー:ネットでお店を持つという決断  ネットショップの門を叩く前に知っておいてほしいこと

  事例:株式会社フクイカメラサービス

  事例:株式会社ドラフト

  事例:ネットショップならではの可能性がここにある

  ネットショップのイロハ ~初めての方からの"よくある質問"~

  座談会:ネットショップの「リアル」を語っていただきました

【シリーズ】 完成への道のり

  《第2回》 越前漆器株式会社 ほか

【連載】事業承継のススメ

  《第2回》 事業承継も"計画性"が大事

【連載】アジアを攻める!

  《第2回》 中小企業のアジア進出

【シリーズ】 飛躍する経営者たち

  《第2回》 中野貴之 氏/株式会社とば屋酢店 専務取締役

読者のひろば

  《第2回》 私のおすすめの本を紹介します

この「F-ACT」2号は、福井産業支援センターのWEBサイトで見ることもできるし、PDFでダウンロードしてからゆっくりと見ることもできる。

▼遠田の掲載記事をPDFでダウンロードするのはこちらから
F-ACT2号の遠田が掲載された記事
F-ACT2号の遠田が掲載された記事をPDFで読む
ことができる。

以下の内容は、「http://www.fisc.jp/fact/2013/08/vol00220130826-7.html」からの引用

ネットショップの門を叩く前に知っておいてほしいこと

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遠田幹雄氏 [ (株)ドモドモコーポレーション(石川県かほく市) 代表取締役 ]

  中小企業がネットショップ運営を始めるにあたり、知っておくべきことや覚悟を決めておくこと、そして、ネットショップの魅力について、株式会社ドモドモコーポレーション(石川県かほく市)の遠田幹雄氏にお聞きしました。

――ネットショップを出店する企業が増えてきており、福井県内の中小企業でもその傾向が強まってきています。地方の中小企業にとって、ネットショップを開設するメリットは何でしょうか?

 都会と比較すると、人口規模が小さい地方では、リアル(実店舗)を地元に出しても注目されにくく集客力が劣ります。人口が多い都会から人を呼び寄せようにも距離があるので、やはり大きな期待はできず、商圏は限られてしまいます。これらのデメリットを解消するのがネットショップです。特に福井県の場合、豊かな地域資源や優秀な技術力が数多くありますので、全国にPRして売上増を図る重要なツールだと言えます。しかも、日本列島のほぼ中央に位置しているので、ネットショップの開設に適した地域だと言えるでしょう。

――ネットショップの増加に伴い競争も激しくなるなかで、人が集まる仕掛けが必要になってくると思います。ネットショップを開設するにあたり、「これだけは忘れないでほしい」というポイントを教えていただけますか?

人の魅力を前面に出す

 今は、ネットで情報収集してからでないと物を買わないという時代。また、ネット上にお店が無数にあるので、消費者はお店を選び放題。そうすると、買いたくさせる十分な動機づけがなければ、集客すら実現できません。その最も大きな要素が「人」です。「物を売るな。人を売れ」と昔から言われますが、ネットでも同じことです。特に、中小企業の一番の強みは「人」。売り主の顔が見えない、怪しい、よく分からない、と感じたら購買に結びつきません。リアルと違い、直接人と接することができないからこそ、「この人から買いたい」と思わせるような人物の魅力を全面に出すことが必要です。
 

独自性を打ち出す

  ネットショップの相談を受けると、誰に何を売るのかを尋ねた後、「あなたの店で買わなければならない理由」を聞くのですが、「売る理由」は答えられても「買う理由」を答えるのは難しいようです。しかし、量販店や他のネットショップで事足りるならば、あなたの店の存在理由がありません。「あなたの店で買う理由」に独自性が求められているのです。

 例えば、製粉業者の(株)カガセイフン(福井市)は、玄そばを石臼で製粉する過程を見せたり、これまでの歴史を紹介して、消費者を惹きつけています。本誌で紹介している(株)フクイカメラサービス(福井市)は、ネットのサービスからリアル店舗に誘導するOtoOビジネスモデルを確立して修理サービスを展開していますし、漆器製造の(株)ヒロセ(鯖江市)や水廻りリフォーム業者の(有)伏見屋設備(大野市)も同じく修理に着目して実績を伸ばしています。これらは、困ったときのニーズに上手に対応している問題解決型の事例です。

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  そこで、独自性を獲得するのにふり返っていただきたいのが自社のコアコンピタンスです。コアコンピタンスとは、他社が真似できない核となる能力のことです。能力というのは人が組織の中で発揮する力のことであり、単に商品のことではありません。長年の技術力で全ての修理に対応できるとか、どこよりも短納期だとか。そんなコアコンピタンスからどこに独自性を置くかを決め、それを明確に打ち出せば、長期的な強みとして持続することができます。

コミュニティを作る

  それと、「コミュニティ・オブ・コマース」も忘れないでいただきたいです。単に物を並べるだけで売れることはありません。物・サービスに共感するコミュニティ(人の集まり)があって初めてコマース(商取引)が成り立ちます。特に、地方で中小企業がネットショップをやるなら、コミュニティを作っておかないとうまくいかないでしょう。

――コミュニティといえばSNSを思い浮かべますが、ブログやフェイスブックなどで日々情報発信することが必要ということですね。

 そうですね。私は、ネットショップを始めるならば、ブログからスタートすることを薦めています。サイトのアクセス数を伸ばすために有効ですし、お客様のニーズを掴むこともできます。なお、ブログは独自ドメインを取得することが大切。SEO(※)対策になるし、コストをかけたほうが継続の意識も高まるでしょう。

  県内では、(株)ヒロセが漆器販売サイトへのアクセスを増やすためにブログを始め、漆器修理のカテゴリを設けていくつか記事を作成したところ、問い合わせやアクセスが増え、漆器の修理にニーズがあることを掴みました。その後、漆器修理のブログを独立させて、受注に結びつけています。

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(※)SEO・・・GoogleやYahooなどの検索エンジンにおいて、検索結果の表示順の上位に自社サイトを表示させること。

――ネットショップに向かない企業はありますか?

  中小企業は価格競争をすべきではなく、どこにでも流通している商品を仕入れてネット販売するのは相応しくありません。やはり、独自性のある製品を熱意を持って販売すべきです。でも、ネットショップに向かないビジネスがあるとはいっても、挑戦してみればいいのではないでしょうか。ネットショップは多額のコストを必要とせず簡単に始められますから、試してみて失敗を経験することも大切です。その結果、「ネットではなくリアルでしか独自性を出せない」と分かれば、それでOK。失敗を恐れずトライしてみていただきたいです。

 全国的に見て福井はネットショップの成功事例が多い県。もっともっとネットショップで福井が盛り上がるようになることを期待しています。

遠田幹雄 氏 プロフィール
北陸におけるブログマーケティング分野の第一人者で、中小企業診断士、ITコーディネータとして活躍中。石川県を中心にブログによる集客、販促を実現。講義内容も分かりやすく楽しいと好評を博している。また、ビジネスに活かすSEO、アクセス解析にも詳しく多くの企業を指導し成果を上げている。当センターでも、IT研修の講師を務める。

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