そとら村(外浦村)とは石川県外浦にある輪島市の漁村でNHKドラマ「まれ」の主要ロケ地、「間垣の里」と呼ばれている大沢~上大沢一帯

大沢漁港の大沢大橋バス停輪島市大沢漁港で美しい夕焼けを見た。このあたりの海は本当に美しい。輪島市内中心部から10キロほど南西に向かって海岸線を走ると「間垣の里」と呼ばれる大沢~上大沢一帯に来ることができる。この辺り、間垣の里はNHKドラマ「まれ」の主要ロケ地である。ドラマの中では「間垣の里そとら村」になっている。「そとら」とは外浦(そとうら)を当てたのだろうが、なんともうまいネーミングである。石川県能登半島は西側の外浦と東側の内浦に分けられる。内浦は富山湾と連続した海岸線のため大きな湾を形成しており、波もおだやか。一方、外浦は日本海の荒波をまともに受ける荒々しい波風が吹きすさぶような雄々しさがある。石川県には内浦町は存在したが、外浦町も外浦村もなかった。だから「外浦村(そとらむら)というネーミングは絶妙で、あたかもここにあるだろうと思わせるくらい存在していそうな地域名である。

間垣の里は大沢集落(大沢、上大沢)

そとら村(外浦村)はNHKドラマ内の架空の村名だが、「間垣の里」は実在している。間垣の里と呼ばれる大沢と上大沢は大沢集落と呼ばれている。大沢には大沢漁港があり、漁村としての風情が感じられる。

夕焼け時間に大沢漁港から見える日本海

「間垣の里」と呼ばれる大沢と上大沢にはたくさんの間垣がある。間垣とは細い竹をすき間なく並べて防風の垣としたもので、背は高く屋根までの高さがあるのではないかというくらい高い。強風から民家を守るための間垣のおかげで、冬は暖かく、夏は陽射しを遮るためとても涼しくするという。昔ながらの知恵だが、間垣があるのはこの一帯だけで、輪島市中心部では見たことがない。輪島市民もこの間垣の里(大沢、上大沢)でしか見ないという。

Googleのストリートビューでも間垣を確認できる。以下の画像は大沢漁港に面した旅館の間垣。一般の民家にも間垣があり、このあたりの家々はほとんど間垣で覆われている。

Googleのストリートビューで間垣がわかる

大沢漁港あたりのストリートビューと地図「https://goo.gl/maps/drB1H」

外浦村役場(そとらむらやくば)は田中旅館の裏にある

NHKドラマ「まれ」の中では、「外浦村役場」がある。役場の外壁には「ようこそ間垣の里へ そとら村」という表示がある。この建物は実際に大沢の中にあった空き家を使い仕立てたものだ。ドラマの撮影後もこの建物は残される予定で、これから来るであろう観光客のための拠点となりそうだ。NHK「まれ」ででてくる「そとら村役場」はこのストリートビューのあたりに近い。田中旅館と書かれた建物のすぐ裏にある。土屋太鳳(たお)演じるヒロイン「津村希(まれ)」が家族4人で暮らす家もこの村役場のすぐ近くという設定だ。ドラマの時代設定も現代に近い。平成19年の能登半島地震以前の現代ということなので約10年前だ。平成15~17年頃という設定だからテレビに映る風景はほぼ現在そのままである。

NHK「まれ」
http://www.nhk.or.jp/mare/

そとら村役場

上大沢では「間垣の里」という看板もでている。

大沢の間垣

地元の輪島市民に聞いてみると、かつての上大沢は豪族が住んでいた由緒ある地域だということだ。歴史は古く、今の輪島中心部に人がいつく前からこの大沢エリアは発展していたということで、輪島文化は大沢から発祥したものが多いのではないかということだった。

▼上大沢の間垣
間垣で囲われた家々

大沢には駐車場があまりないが、上大沢には「上大沢寄り道パーキング」がある。このパーキングには、きれいなトイレもあるし、電気自動車の充電ができる設備も整っている。ここに車をおいて近隣を散策するのがいいだろう。ただし駐車台数はそれほど多くない。10台も留まればいっぱいという感じ。土日祝日などに観光客がどっとくると駐車場難民が多数発生しそうな気配である。近隣の道路も道幅が狭いため路上駐車も難しい。

上大沢寄り道パーキング
上大沢寄り道パーキング

▼隣接したトイレには「上大沢公衆便所」という表示がある
上大沢公衆便所

上大沢公衆便所の中に入ってみると、意外や近代的なトイレだった。人感センサーで電灯がつき、トイレは最新型の便器で、実に現代的で清潔なトイレだった。

▼上大沢寄り道パーキングからぐるりとあたりを見回した動画

なお、上大沢から大沢漁港のある大沢までは2キロほどの距離がある。この「上大沢寄り道パーキング」から大沢漁港まで徒歩で往復すると小一時間はかかるのでご注意を。

輪島市中心部から上大沢までの地図

輪島市中心部から上大沢までの地図。「P」と表示されている場所が「上大沢寄り道パーキング」あたり。なお、ゾウゾウ鼻見晴台から間垣の里(大沢、上大沢)までの道路事情はそれほどよくない。ちゃんと二車線分が確保されているところが少ないのだ。一車線の道幅しかないところが多いので、ところどころで反対側からくる車を待ってすれ違いしなければならない。土日祝日などに観光客が押し寄せると大渋滞が発生しそうだ。

▼4月25日から5月10日まではマイカー規制を実施(輪島市役所http://www.city.wajima.ishikawa.jp/article/2015041800012/より)

GWマイカー規制

間垣の里大沢周辺へのマイカー・バス規制について 2015年4月20日

間垣の里、大沢町周辺は道路が狭く駐車場がありません。交通混雑の解消と地域住民の生活路線を確保するため、ゴールデンウィーク中の土日・祝日の観光目的でのマイカー規制を実施します。

大沢周辺はパーク&バスライド実施!

規制実施期間(時間)中、大沢町方面へは、駐車場(旧西保小学校駐車場、上大沢寄り道パーキング)に駐車し、臨時シャトルバスをご利用ください。

※各駐車場から発車するシャトルバスを利用する際には協力金が必要です。

大沢マイカー規制(847KBytes)

大沢バス規制(0.98MBytes)

マイカー規制中はバスに乗る

間垣に集まれバス

マイカー帰省中は「間垣に集まれバス」が運行されている。輪島市内の主要観光地から出ているので便利だ。

外浦地区は風光明媚な海岸線が魅力、ゾウゾウ鼻見晴台に行ってみよう

輪島の外浦地区は風光明媚な海岸線が魅力的なところである。輪島市内から南西方面に10キロほど走ると間垣の里に行くことができるが、その途中の海岸線の風景がすばらしく美しい。ちょうど輪島市内中心部と間垣集落の中間地点にある西保海岸あたりが抜群の観光スポットになっている。

▼ゾウゾウ鼻見晴台
ゾウゾウ鼻見晴台

ゾウゾウ鼻見晴台から見える日本海の風景は絶景である。

ゾウゾウ鼻見晴台から見える日本海

石川県のホームページでもゾウゾウ鼻見晴台を観光スポットとして推奨している。
(以下http://www.pref.ishikawa.jp/douken/fukeikaido/noto/point/004/index.htmlより引用)

輪島浦上線(県道38号)は輪島市街地と旧門前町方面を連絡し、能登半島国定公園内を周遊するルートであり、沿線にはゾウゾウ鼻などの奇岩風景やケヤキトンネル、桶滝、間垣の里として知られる大沢集落があり、奥能登の歴史文化や人々との触れあいを楽しむことができます。
本パーキングからは海岸に突き出た奇岩ゾウゾウ鼻や、天気の良い日には舳倉島や七ツ島が見えます。

ゾウゾウ鼻見晴台から見ると、左手の夕日の方向が「間垣の里」のあたり。間垣の里は、ここから約5キロほど南西にある。

輪島は観光地として再び脚光を浴びるのか

輪島は観光地としての安定した魅力がある。そのため過去にも何度かブームになり観光客が多数訪れたことがある。輪島には、輪島塗という日本を代表する伝統工芸がある文化的な地域である。輪島は江戸時代に素麺の生産地だったこともあり食文化が栄えてきた。今でも名物になっている塩せんべいは素麺産地としての小麦粉活用の派生品だし、氷見うどんや大門素麺のルーツも輪島だといわれている。さらに「ゆべし」や「水ようかん」など、石川県内でも輪島は独特な食文化がある。魚介類なども豊富だし、地酒蔵も多数あり、飲食は充実している。日本三大朝市のひとつである輪島朝市も有名な観光スポットだ。輪島の朝市は平安時代から続いているという歴史的な価値もある。観光客の宿泊の受け皿として、ホテルや民宿もそれなりに揃っている。

しかし、現在の輪島観光は通過地域だ。能登半島の観光は、和倉温泉に宿泊し翌朝に輪島の朝市を観光し、夕方には金沢に泊まるというのが主要な観光ルートだと旅行業の方から聞いた。しっかりと一泊して二日間楽しめるだけの観光的な厚みが輪島には乏しいのだということだ。

そのような残念な風評から脱却するために輪島は海沿いエリアの魅力を充実させるべく再開発が進んでいる。輪島マリンタウン一帯には続々と新しい施設ができている。

輪島マリンタウン

輪島市内で一番大きなホテルの7階から輪島の海を見た写真右手には、3月29日(日)にリニューアルオープンする輪島キリコ会館が見える。輪島マリンタウンはキリコ会館などの新しい施設やホテル、朝市通りが連続したエリアで歩いて楽しめる輪島が堪能できるようになっている。また巨大な駐車場も海沿いに整備されているので、金沢からレンタカーで移動するのにも便利だ。この輪島マリンタウンを中心に輪島の再開発は大きく進んできた。

輪島は古いけれど新しい観光地になっていく。

今回のNHKの朝ドラ「まれ」で主要なロケ地になったことで、輪島は再び脚光をあびるだろう。おりしも今月に北陸新幹線が開通し、首都圏から北陸へのアクセスがよくなったこともあり、金沢や能登への観光は人気になりそうだ。輪島は古い伝統文化を抱えつつ新しい観光地になっていく。輪島観光が今後どのようになっていくか注目したい。

白米千枚田

世界農業遺産になった能登半島を象徴するのが輪島にある「白米の千枚田」である。白米の千枚田は、輪島中心地から海岸線を北上し珠洲の塩の道に向かう途中にある。輪島市内から間垣の里大沢集落に向かう方向とはまったく逆方向になるのでご注意を。


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