米を作る農事組合法人が50ha以上の水田をうまく運営するには作業分散をどうするかがポイントになる

稲刈り直前の水稲農事組合法人を見学する機会を得た。管理する水田は50ha以上あるが実作業できる常時動ける主要なメンバーはほんの数名程度。田植えや稲刈りの時期は作業が集中してしまうため、いかに作業分散をするかがポイントになる。コシヒカリ以外に早場米品種も栽培するという米の品種による田植え時期シフトだけではこなしきれないそうだ。そこで、数年前から米の直播きに取り組んでいる。乾田V溝直播きという手法であれば、通常の苗で植える田植えの前の4月に作業を終わらせることができるからだ。直播きは通常の田植え(移植)に比べると収量は落ちるといわれているが、技術革新の結果それほど見劣りしなくくらいの収量が確保できるようになったという。

また、水田は生産調整が行われるため、コメ以外の作物も栽培する転作が必要になる。その対策としては。水稲+麦+大豆を2年3作とするブロックローテーションのしくみで圃場管理をしているという。また、水田でだいこんなどの露地野菜を創るという取り組みにも着手していた。

20年前までは、50ha以上の水田を管理する大規模な農家はほとんどなかった。しかし、今は農業者の高齢化などにより農業の担い手が激減しており、農業法人や農事組合法人などに水田耕作の委託が相次ぎ、農地が集約されつつある。これからの農業は水田100ha規模を管理するような農業法人や農事組合法人が米作りの主役になっていくだろう。それにつれて農業技術もどんどん変化していっている。


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