能登半島の農地はほとんどが中山間地である、棚田は労働生産性が低いことから担い手不足になり景観の維持もだんだん困難になっていく

能登の棚田棚田とは、中山間地の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた水田のことである。昔からあるような農村の田園風景はほとんどが棚田である。石川県の能登半島は平地が少なく、奥能登にいくと農地のほとんどが中山間地であり、水田は棚田となる。七尾市中島町のなたうち地区の棚田を視察に行った。地域の農業を担う農業者はどんどん減少しており、農業地域として維持するための草刈りなどを行うための人手もおおいに不足しているという。中山間地域等直接支払交付金などを活用し、地域の住民に草刈りの支援をおねがいしているようだ。

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今でも棚田として非常に広い面積だが、昔はもっと全体の田の面積がひろく、しかも一枚一枚の田んぼが小さくて多数の棚田があったという。

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昭和38年の地図で見ると棚田一枚の大きさがとても小さい。かなり山の際まで迫って水稲を作っていたことがわかる。

地域農業の担い手がいなくなり、結果として農業法人などに移行している。そのことは農業生産を合理化させるには適切だ。しかし、農業の多面的な価値である景観や保水などを維持していくには、草刈りの適切な実施や、のり面、農道の保全なども必要である。農業生産者だけではそのような活動に十分手がまわらないことを考えると、農地の維持にはなんらかの支援が必要だろう。

棚田の風景は日本の原風景といわれるが、その維持もだんだん難しくなってきている。


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