山の上のパン屋に人が集まるわけを書いた「パンと日用品の店わざわざ」代表の平田はる香さんのトークセッションは情熱に溢れていた#renew_fukui

wazawazahiratafukui.jpg長野県東御市の山の上で「パンと日用品の店わざわざ」を経営している平田はる香さんのトークセッションに参加した。これは福井県鯖江市河田を中心におこわなれているRENEWという大規模イベントのひとつ。RENEWは「来たれ若人、ものづくりのまちへ」というテーマで全国からクリエイティブな若者を中心に4万人が集まるという。
平田はる香さんのトークセッション会場は、うるしの里会館近くのWarashiCafeという古民家を改装したような建物で夜6時10分から行われた。

RENEWのメイン会場は鯖江市河田にあるうるしの里会館。河田は越前漆器の産地で、食ビジネス業務用の漆器のシェアでは日本一である。
renewfukui
建物の中には有料(500円)で入場できる展示即売会場があり、そこにわざわざも出店していた。
わざわざも出店
パン屋の帽子やTシャツなどが販売されていた。

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「月刊わざわざ」や「わざわざの働き方」という印刷出版物も販売していました。

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このうち、「わざわざの働き方」のほうを購入。

パン屋の帽子

トークセッションの直前にはこの店に平田はる香さんがいた。

平田はる香さん

平田はる香さんのトークセッション

いよいよ午後5時10分。トークセッションが始まった。トークセッション会場はWarashiCafeで、建物に入りきれないくらいの人が集まっていた。
平田はる香さんのトークショー

トークセッションの内容は情熱にあふれ刺激的なものだった。

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包み隠さず話してくれる姿勢がまたすばらしい。創業以来のいきさつや取り組みなどを売上のグラフを見せながら説明してくれた。(このグラフはすでにnoteで公開している山の上のパン屋に人が集まるわけという記事から流用、単位は万円、直近の年商は約1.8億円)

また、本日のトークショーの内容も上記の記事内容と重複する部分が多かったので、その記事から一部引用させていただくことにする。

2.山の上のパン屋に人が集まるわけ

みなさんが口を揃えて同じ質問を投げかけます。「どうしてこの場所でこんな成長ができるんですか?」この疑問にできるだけ簡単に答えることができたのならば、離島・辺境地・過疎化の進む土地で事業を成立することが可能になって行くのではないか?と思い始めています。場所の不利をむしろ有利に変えて、事業を魅力的に伸ばすにはどうすればよいか?それが解けたら最高です。思考を紡いだ結果、現在はこの3つが主な要因だったと考えています。

2-1. 時代に合わせてプラットフォームを変更してきた

2-2. コンテンツの品質向上を常に目指してきた

2-3. 1.2と同時に新しい会社組織を作っていった

自分でこの3つだと答えを出した時に、今後もこれをやり続けないければ失速するということも感じてしまい、それについては少し目眩がしています。笑。それほど、変化に飛んだ9年間だったと言えます。

続きを見たい方はこちら→https://note.mu/wazawazapan/n/nc572aa91b8bb

パンと日用品の店わざわざは実店舗とネットショップのシナジー効果で売上を増加させている。数値は上記のグラフにあるとおりで、ネットショップのほうが売上急増している。

わざわざの年商約1.8億円。実店舗の売上は約4000万円、ネットショップは約1億4000万円といったところだろう。

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実店舗に来るお客様はほぼ100%パンを買う。やはりパンの店なのである。パン以外は日用品(調味料や食品、服、雑貨)があるが、実際の商品をきちんと説明しているところが強みである。商品ひとつひとつにPOPがつけられており、なぜこの商品をおすすめするかがわかるようになっている。

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実店舗のよさはこの棚を見ただけでなんとなく理解できる。セレクトショップとしての信頼感があふれている。

当社の場合、ネットショップの売上増加には実店舗の存在が重要で、なくてはならないはずである。その実店舗は長野県の山の上にあり営業日は週に3日間だけだ。これ以上の売上増加は難しい状況かもしれない。

同じ品物を置いているが違う店というスライドがでた。実店舗とネットショップは別のビジネスモデルであるということである。

実店舗=パン屋
ネットショップ=日用品店

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わざわざの実店舗にはまだ行ったことはないが、誠実なパン屋でありセレクトショップである、というかなりよい印象を持った。

しかし、一般論として、それだけではネットショップの売上増加には直結しない。

実は、世の中には実店舗での売れ行きはよいがネットショップではあまり売れないという経営体のほうが多い。ネットショップという業態は競争が狭いエリアではなく全国になるため、独自性の訴求が弱くなり、大きく売上を伸ばすのは難しいのである。

では、売上の大部分を占めるネットショップはどのようにして売上を急増させたのだろうか?

その答えは、この9年間で売上を大きく成長させたことで体得したという独自のマーケティング思想にあった。

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わざわざのマーケティングは上記のように定義されている。「情熱→理念」から始まり、「商品に魂を注入」し、それから情報発信している。単に売るために情報発信しているわけではないところがポイントである。

実はわざわざにはオリジナル商品が多い。自分たちの思いを商品として開発している。高くても売れる商品を作っているところがすごい。このオリジナル商品に魂を注入し販売しているから大きな売上になっているのである。

トークセッションの中では「湯たんぽみたいに足元が温かい靴下」の開発経緯の説明があった。メーカーとの劇的でアツいやりとりはここではとても書けないが、平田はる香さんの情熱がメーカー側の心を動かし、小ロットでも製造してくれることになったといういきさつだった。やっと思いがかない、自社商品の靴下ができた。

それがヒット商品になっている。

湯たんぽみたいに温かい靴下

http://wazawaza.shop-pro.jp/?pid=108202109

ネットショップは心の流れをどう受け止めるかが大事

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撮影がピンぼけでわかりにくく恐縮だが大事な概念図なので掲載しておく。

お客様の心の流れを重視していることがわかるフロー図である。

ネットショップのお客様は、まずSNSでわざわざを知り感じてからネットショップにたどりつくというところが重要である。SNSはお客様とわざわざをつなぐ重要な場になっていることがわかる。

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わざわざは複数のSNSを使っている。フェイスブックとインスタグラムが3万を超えるフォロワー数で、今年の春先に初めたnoteのフォロワー数がすでに17000超えなのも特徴的だ。

noteは長文記事で展開しており、どのページも1万文字くらい書き連ねてある。「スマホだから長文は読まない」というのは思い込みである。きちんと読まれているから、フォロワーが増え、販売に直結しているのだ。

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いかに「個」に接触するか。マス媒体を通じて来店する客層はわざわざの固定客にはならないという。

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自分から情報発信することでじわじわと影響が広がっていく。

もんぺを販売した事例を紹介してくれた。

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売れている。

わざわざのオリジナルもんぺは販売価格が12,960円である。
ざっと2,140本×12,960円を計算すると、27,734,400円だ。

もんぺの売上が約3000万円

これはすごい。本当にすごい!

実際の商品紹介ページのクオリティが高い。

わざわざのもんぺ

スペック×伝統。もんぺは現代の最強情報ウエアだ
https://note.mu/wazawazapan/n/nf8d85bb7ae05

もう君は手に入れたか?もんぺファッションチェック!
https://note.mu/wazawazapan/n/n5659583e5bdb

ファッションの概念はもう変わった。
https://note.mu/wazawazapan/n/ncc7f1fedd52f

写真のクオリティが高く文章も秀逸。見事にわざわざの世界観を演出しているのがすばらしい。

そして、魂がこもったこの商品が持つ価値や世界観を、複数のSNSを通じて毎日のように発信している。SNSでわざわざを知った方が興味を持ち好きになってくれるからネットショップで売れるというわけである。

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ほとばしる情熱をインターネットでさらけ出せ。

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徹底的にやれ。

このトークショーの感想は「徹底的にやられた」である。
まいりました。

でもこのトークショー、遠くから来る価値ある遠くショーでした。

ペコリ m(__)m

パンと日用品の店わざわざ
http://waza2.com/

TEL/FAX 0268-67-3135
住所 
〒389-0403 長野県東御市御牧原2887-1
営業日 毎週 木・金・土カレンダー
営業時間 11:00 ~ 16:00


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