IE(インターネットエクスプローラー)の利用は非推奨になっています。提供元であるマイクロソフトから2019年2月に「IEを使わないで」という警告がでたのは、ある意味衝撃でしたね。どんどんIEのシェアは低下し、世界でのIEの利用率は2%程度と限定的になっています。
しかし、日本ではまだまだ利用者が多いようです。直近でもまだ約1割の方がIEを利用しています。他の調査をみても同様のようで9%がIEを利用しているようです。これは、古い行政システムが長らく「IE限定」となっていたり、ブラウザといえばIEという思い込みだったりすることが原因のようです。
IEの利用率は9%程度
当サイトのアクセス解析でIEの利用率を調べてみました。
もっとも使われているブラウザはChromeで、次いでSafari、3位がエッジでした。IEは4位で利用率は9.1%になっています。
また他の調査データでもほぼ同様の内容でした。
https://webrage.jp/techblog/pc_browser_share/
より引用
だいたい、IEの利用率は1割程度と想定できます。
世界では2%程度にまで低下しているのに、日本ではまだまだ多いですね。
マイクロソフト社が公開しているIE寿命について
IEを提供しているマイクロソフト社は製品のライフサイクルを公開しています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/faq/internet-explorer-microsoft-edge
を見ると
Microsoft では、Microsoft Edge を既定のブラウザーとして使用することを推奨し、下位互換性のために Internet Explorer 11 をサポートします。 Microsoft Edge でサポートされているオペレーティング システムの一覧については、こちらを参照してください。
Internet Explorer は、Windows オペレーティング システムのコンポーネントであり、インストールされる製品のライフサイクル ポリシーに従います。 以前のバージョンの Internet Explorer を実行しているお客様は、最新バージョンの Edge に移行することをお勧めします。
となっています。
IEは今後の改善もなく、もうすぐ完全に使えなくなるブラウザであることがわかります。
IEだとホームページの表示が崩れることがあります。
IEは古い技術でできたブラウザなので、最新のWEB技術に対応できていません。そのため、ホームページをみると表示が崩れたり、うまく動作しなかったりすることがよくあります。
さらに、IEの利用は危険を伴います。
マイクロソフトのセキュリティー責任者であるChris Jackson(クリス・ジャクソン)氏は、2019年の2月に「IEは既に企業が毎日使用するブラウザではなく、互換性を持つソリューションにすぎない。最新のブラウザにきりかえてほしい。」という発表をしました。
実はセキュリティ面でIEにはいくつかのリスクがあります。セキュリティ上見てはいけないとされるPCの特定部分に勝手にアクセスするなどの動作をする昔ながらの仕様のままだったりします。利用者としてIEを使い続けるのは危険なのです。
IEでの表示最適化を対応すべきかどうか
長らくIEの表示不具合対応で、ホームページ制作者側は対応に苦慮してきました。
しかし、これまで説明したように、すでにIEは終わっています。
IEでの表示を最適化するために手間とお金をかけるのはやめたほうが得策です。
そろそろIE対応は見限りたいところですね。
まだIEを利用している方には、そろそろIEの利用はあきらめて他のブラウザに移行するようおねがいしましょう。