(1).ぶった農産のIT取組事例の経緯説明 ・ぶった農産の事業概要説明 稲作+かぶ+大根、漬け物等の加工品 ・経営複合化戦略の展開 生産から加工、そしてダイレクトに消費者に販売 直販店舗の設置 DM発送による通販ビジネスの展開 ・コミュニティの展開 石川県青年農業会議所を結成する等農業関係者と深く交流 外部専門家の積極利用とアライアンス ファーマーズマーケットで消費者と直接交流 ・IT利用 通販客13000人の顧客管理にパソコンLAN導入 独自のPOSシステム開発--->ライセンス販売へ ・インターネットとの出会い ぶった農産ホームページで情報発信 新規学卒者の採用に絶大な威力を発揮 メールの活用--->コミュニティに積極利用 ・優れた経営センスが光っている (2).インターネットでの成功事例研究(他産業の2例) ●スーパーフィッシングワールドのwebショップ http://www.superfishing.com ・バス釣りのルアーを販売しているwebショップ --->商品点数3万点、希少価値の商品もある豊富な品揃え ・日経マルチメディア98年の年商1億円超サイト部門のトップ評価 ・釣人のためのコミュニティを構築 --->アウトドアレジャー部門で日本一のアクセス数を誇る ●NCネットワーク http://www.nc-net.or.jp ・NCネットワークとは、中小製造業のコミュニティサイト --->無料でサイトを運営するのは資本金3億円以上の株式会社 --->中小製造業5300社以上が参加 --->受発注情報のやりとりの場(BtoBサイト) ・研ぎ澄まされた「市場原理」 --->いくら大きくても特徴のない製造業は生き残れない --->モノづくりの技術が重要 --->スピード感がある(夜も寝ないでメールを書くこと) ・小さくてもオンリーワン企業が生き残るためのインフラになる (3).顧客は誰なのか? 上記2例の成功例に共通するもっとも大きな要因は? 「顧客が誰か」を明確にしている。 --->サイトを訪れた人が「はっ」とするくらい、自分に訴えられて いるような臨場感がある(共感者に深くミート) --->場違いだと感じた人は二度とこない(捨てる勇気を持つこと) ●特定顧客をファンに、そして関係者にしている --->1to1の関係構築 --->生産者=消費者 --->ネットワーク社会での第3の波現象 ・顧客が共感し深く心を捕られてしまう、という共通点 --->感動がある --->感動のないサイトには固定客はつかない ・つまり、狭くても深い --->特別な関係を作っている ・ここで、顧客とは誰のことをいっているのか再検討 さて、どっちが大事? --->新規客 or 固定客 --->通りすがりのお客さま or 定期的に買ってくれるお客さま --->苦情を言うお客さま or 苦情を言わないお客さま そのお客さまとは特別な関係になってますか? --->顧客満足から顧客感動へ --->感動してくれたお客さまだけが長期のおつきあい 生涯顧客価値の認識(他産業はすでにこの視点) --->少数の感動客が本当のお客さま(生涯顧客) --->生涯顧客が感動してくれるために何をするか? ・あなたの顧客は誰ですか? (4).インターネットで何をしたいのか ・楽天に出店するだけでは売れない --->ワインを売っている店は300店以上ある --->単なる電話帳とわりきるべき ・店(webショップ)なら独自のモノかコトが必要 --->特徴の無いwebshopは砂漠の中の自動販売機のようなもの --->商品に特徴を出すなら「安い」か「レア」かしかない --->感動のコミュニケーションを展開する ・感動のもとをつくる 味--->特徴ある味で違いを明確に(臭くても好きだと言わす漬け物) サービス--->心からのおもてなしをする スピード--->メールの返信を電話のように --->夜も寝ないでお客さまにメールを書く覚悟が必要 --->webショップは現実の店舗運営と同等以上の負荷 ・ぶった農産では新たなホームページの利用法を水面下で模索 --->単なる販売目的ではwebに集客できないことを理解している 生活者コミュニケーションのインフラ提供を検討 --->主婦を核としたコミュニティづくり --->生活者=生産者 (5).さぁ21世紀、あなたはどうする? ●私からの提案 顧客から「クサイけど好き」といわれる「漬け物企業」になろう ・生き残る3つの条件 --->ポリシー(使命感)を強く持つこと --->オンリーワンであること(他社との違いに誇りをもつ) --->生涯顧客をもち大事に付き合っていくこと ・ITは、実現のための手段 (補足) ※生涯顧客の視点、これぞ農耕型マーケティング 農業のよい点を他産業が学んでいます |