11/26農業経営セミナー

真にITを利用すると本質に迫る

 

株式会社ドモドモコーポレーション

遠田 幹雄

E-mail tohda@domo-domo.com URL http://www.domo-domo.com/

 

 

[プロフィール]

昭和34年 2月26日に石川県河北郡七塚町で生まれる

昭和56年 勤務先広告出版会社が倒産、印刷会社に営業として勤務
平成 9年 ニフティフォーラム中小企業診断士勉強会会議室議長に就任

平成10年 中小企業診断士として通産大臣登録

平成11年 石川県中小企業家同友会にてグループ長に就任し、農業を学び
      大豆を作る「マメジン」という活動を始める
平成12年 金沢工業大学で情報2種資格試験講座の講師を務める
平成12年 株式会社ドモドモコーポレーションを設立

 

 

[発表要旨]

 

経営革新(イノベーション)にITは有効かどうか?

 「気付き」をもった経営者にはITはとても有効なツール

 最も有効なツールは「メール」→インターネットの有用性

 It is a pen (アイティ イズ ペン)→ITは筆記用具

 いつでもどこでも意志を伝え合うことができる

 新たな共感者と深い関係を継続していくことができる

 インターネット(メール)は時空を超えたツール

 

顧客との深い関係を醸成するためにITは有効

 ホームページにより顧客とダイレクトな交流

 掲示板、チャット、メールマガジン等のコミュニティツール利用

 顧客とのダイレクトなメールやりとりは会話そのもの

 →強力な営業活動であり、メールは営業支援ツールとなる

 COC(コミュニティ・オブ・コマース)

 コミュニティがあるからコマース(商取引)が発生しやすい

 →コミュニティがないところに購買はない

 

外部協力者との深い関係にもメールは非常に有効

 しかし、意志がなく気付きがない経営者にはだたの電線

 

ところで、多角化とは何か?

→自分の強さを薄めあうのではない

 強い部分をさらに強くする(真意は多角化ではなく先鋭専門化といえる)

 強い部分であり特徴のある部分しか生き残れない(たまねぎの芯?)

 →コアコンピタンスを明確に

 特に中小企業では強い部分でしか相手にされない

 強みをどう伸ばし、どう生かすか?

 その上で、弱い部分を補完することを考える

 →自社で補強するか、外部と連携するか(アライアンスの重要性)

 それを真の「多角化」と理解する

 →しかしこの考えはプロダクトアウトで顧客不在

 

顧客からの視点

 購買先として選択するのは?

 ・よい商品→うまい、安い、早い、という3つの基準

・より見返りのある方

 ・信頼のある方(顔なじみ、ブランド)

 ・購買そのものの満足度が高い方

 

顧客満足度について考える

 あなたのお客さまは満足しているか?

 ひとりのお客さまを徹底的に満足させることができるかどうか

 満足とは「期待している品質を超えること」

 品質とは「基準を超えること」

 サービスや味覚の品質は「知覚品質」→基準がだんだん上がっていく

 毎日、あらたな基準を設定しなおすくらいの覚悟が必要

 単品訴求では満足させることができない

 →ここで多角化の概念を導入

 

ひとりのお客さまに満足してもらうために、自社では最も強い部分を提供し、

弱いところは外部のアライアンスにより提供。ひとりのお客さまから見た時、

自社はフルライン化(多角化)といえる。

 

満足度の高い顧客の行動パターン

@再購買、A高金額購買、B固定客化、C口コミ宣伝

 

 (例)米だけで満足できなくなった特定顧客に、かぶらずしや、魚の漬け物、

   味噌、等を提供。あるいは米ではなくご飯で提供する。惣菜で提供する。

成功している多角化とはそういうことと理解しよう。

 

生涯顧客価値


 アメリカのあるスーパーマーケットの20年間の顧客別貢献度比較


出典:ブライアンPウルフ 個客識別マーケティング

 

 


お客さま中心主義

 一人のお客さまを満足させることができなくて誰が満足するか

 目の前のお客さまが満足してくれるから、次も買ってくれる

 「満足」から「感動」へ

 

成功者は「顧客が誰か」を明確にしている。(サイトでの例)

 →サイトを訪れた人が「はっ」とするくらい、自分に訴えられて

   いるような臨場感がある(共感者に深くミート)

 →場違いだと感じた人は二度とこない(捨てる勇気を持つこと)

 

顧客満足度を高めた経営が重要

 1000円のお客さま×1000人か、100万円のお客さま×1人か?

 →どちらも100万円の売上

 1回きりの購買か、生涯継続した購買か?

 →試し買い需要だけでも、顧客数が多ければ大きな売上になった

 

大きな変換点

 →食品だから口の数しか売れないので過去は前者を追っていた

 →成長経済では有効だったが、今からの成熟経済では問題あり

 過去の延長線上に成功はない

 前例がないから正解がわからない

 

イノベーションとは「本質に気付き、動きだすこと」

 

お客さまと深く継続的にいい関係になる努力をする

 →そのツールとしてITを利用する

 →外部コンサルタントとアライアンスを組む

 

あなたにとってよいコンサルタントとは?

 共感できる人

 共に考え、共に行動してくれる人

 耳の痛いことを指摘してくれる人

 心の痛みをわかってくれる人

コンサルティング=コーチング+カウンセリング

 

 


株式会社ドモドモコーポレーション
domo-domo.com

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