スパムメールなどの「スパム」の語源はなにか?そもそもスパムには2種の意味がある。大文字の「SPAM」は、アメリカのHormel Foodsが販売するランチョンミートの缶詰。小文字の「spam」は、受信者の意図を無視して送られて来る無差別大量一括送信メール、つまり迷惑メール。もともと迷惑メールはジャンクメールと言われていたのにいつからスパムと呼ばれるようになったのか?その背景にイギリスで有名なコメディユニット「モンティ・パイソン」の「スパム」というパロディがある。
▼スパムの語源となったモンティ・パイソンのパロディ。
このモンティ・パイソンの作品の中で、連呼するように使われてしまった「スパム」。これが「スパム」の由来と言われている。
ランチョンミートの缶詰の「スパム」が比較的安価で賞味期限も長い事から、第二次世界大戦から朝鮮戦争・ベトナム戦争の時代を通して連合国軍や米軍内で標準的に食糧として利用された事に端を発すると言われている。この製品、決して不味い物ではない。それどころか愛好者も少なからずある人気商品だそうだ。
第二次大戦を指揮した一人であるアイゼンハワー(元大統領)が同製品を「兵士の健康を維持し、飢えさせないよう戦った」と評して感謝状を贈っているという。
しかし、非常に塩味が濃く、日常的に繰り返し食べていると流石に飽きてくる。それでも軍はそればかりを供給してくる。しまいには兵士達は「昨日もスパム、今日もスパム、明日もスパム、来週になってもまだスパム…」等とぼやいたと言われている。
こうして軍役経験者らに「同じ味の繰り返し」の意味を指す隠語としても同商標が使われるようになってしまったという。
初期の迷惑メールは、一定の採取されたメールアドレスに同じ内容が繰り返し送信される傾向が強かった。そのため、前出のモンティ・パイソンのコメディーに絡めて米国内のハッカーやコンピュータ技術者らが嫌味を込めてスパムメールと呼び始めたという。
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