ゴムひも日本一の産地は石川県かほく市だ。とくに旧七塚町木津を中心に集積している。このゴムひも産地では天然ゴムやポリエステルを使った多種多様なゴムひもを生産加工している。大小さまざまな工場が多数集積している。まさにゴムのプロフェッショナル産地。実は、かほく市は遠田が住んでいる地域である。
国内の繊維産業は中国産に押され、苦しい展開だが、国内の「いとへん」企業の生産基盤を担うためにもゴムひもは必要だ。
ゴムひものプロフェッショナル
ゴムひもや組ひもゴムテープは私たちの日常生活には欠かせない。用途も下着やスポーツ・カジュアルウエア等のウエスト・袖口などの衣料はもちろん、趣 味・手芸・裁縫・補修用や身の回りのヘアーゴ ム・マスクゴム、自動車等の産業資材や包装(ラッピング・装飾)と幅広い。ゴムひもやテープは身の回りのあらゆるところに使われている。
とくに人が心地よいフィット感を感じるゴム製品は、国内生産ならではのきめ細かい品質管理によって生産されている。顧客ニーズに適合するゴムひもは地味だがなくてはならない縁の下の力持ち的な存在だ。
写真のゴムひもは美容院やビューティーサロンなどが使うエクステンション、タグ付け用ゴムひもだ。(写真提供:ゴムプロドットコムの美容サロン・エクステ用糸ゴム)
ゴムひもを作る機械が高速回転しているところ(株式会社気谷の工場見学の際に撮影された動画)
日本国内で日本人だけでものづくりをする製造業が減っている中で、この株式会社気谷は日本人が国内で製造しているのが特徴である。日本を代表する製造業といわれるトヨタも国内製造は売上の1割に満たない。大多数の製造業が海外移転し下請製造業も海外進出している中で、国内製造で自力を発揮する経営力に拍手を送りたい。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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