不況だ売上減だと意気消沈するばかりでなく未来を見つめよう。今こそ創造的な製造業は積極的な研究開発とマーケティングにチャレンジしてほしい。金沢市のメイク・ア・ボックスはかつての創造法認定企業で、積極的な事業活動を行っている製造業のひとつ。昨年から続々と新製品を発表しているが、今また「面ピタ君プラス」という画期的な新製品を発表した。
「面ピタ君」とは、ダンボールや紙器の打ち抜き現場の問題解決のツールで「CAD面版」とセットで使われる。
ダンボールや紙器の打ち抜きには「抜型」という刃物を組み込んだ木型が使われる。この抜型を打ち抜き機械に設置する前準備時間は約1時間といわれている。小ロットが進む昨今、段取時間短縮は重要な経営課題である。
これまで作業現場では、抜型を設置したあとに精度の高い位置決め設定をするためには高度な職人技が必要で時間短縮は困難であった。この問題解決に「CAD面版」と「面ピタ君」を使うと、なんと前段取時間が数分に短縮でき、しかも誰が行っても精度が高い位置決めが可能だという。
この技術は国内だけでなく海外からも高く評価されているようで、今後のメイク・ア・ボックスの海外展開にも期待がかかる。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
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