3大検索エンジンといわれていたグーグル、ヤフー、マイクロソフトだが、ヤフーとマイクロソフトが提携することとなった。
米Yahoo!と米Microsoft(MS)は、MSが開発したBingの検索エンジンをYahoo!に採用すると発表した。この連携により、世界の検索エンジン業界は「Google対Bing」という2強の争いになるだろう。
では日本はどうなるか?日本ではヤフーの存在感はことのほか大きく、今でも検索エンジンの利用シェアNO1はヤフーである。日本の「Yahoo!JAPAN」の検索エンジンも「Bing」になるのであろうか…。
これまでのYahoo!の検索エンジンは「Yahoo! Search Technology」(YST)だった。今度の提携を期に、米Yahoo!は今後「YST」の開発を行わなくなる可能性が高い。
日本の「Yahoo!JAPAN」の検索エンジンは「YST」をベースに日本独自のカスタマイズが入っているといわれている。今後開発されない「YST」をそのまま使い続けるとは考えにくい。
日本の「Yahoo!JAPAN」の選択肢は以下の3つが考えられる。
・米Yahoo!と歩調をあわせ「Bing」を採用する
・米Yahoo!から「YST」を買い取り日本独自の仕様として開発を進める
・「Yahoo!JAPAN」は他の検索エンジン(グーグルなど)と提携する
ふつうに考えれば「Yahoo!JAPAN」も「Bing」を採用するというのが自然である。
しかし、日本のヤフー「Yahoo!JAPAN」はソフトバンクが経営しており、世界の事情と異なりポータルサイトとしてNO1の地位を持っている。昨年から揺れていた米Yahoo!と米Microsoft(MS)の合併問題のときから、孫正義社長はほとんどコメントしてこなかったのが不気味。
日本の検索エンジン対策(SEO)として、ヤフー対策は非常に重要であるが、先行きはかなり不透明だ。SEOについては、しばらくはグーグル対策を中心とした対策にとどめて様子見…というのが無難な行動であろう。
▼参考記事
MicrosoftとYahoo!が提携発表 Yahoo!がBing採用
10年契約の下、Yahoo!は検索アルゴリズムと検索広告プラットフォームに、MicrosoftのBing検索エンジンを採用する。
2009年07月29日 22時42分 更新
日本のヤフーも「Bing」採用へ 米Yahoo!とMSの検索提携で
「Yahoo!JAPAN」の検索エンジンも「Bing」に――米Yahoo!とMicrosoftの提携に伴い、日本のヤフーも、MSが開発したBingの検索プラットフォームを採用する可能性が高いという。
2009年07月30日 11時44分 更新
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遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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