権力の概念は、まずマックスウェーバーを参照しよう。
権力とは、ある社会関係の中で、抵抗を除外してまで自己の意志を貫徹させる可能性である。
支配とは、一定の内容を持つ命令に、ある所定の人々が服従する可能性である。
複数の人間関係に「支配−被支配」の関係があり、支配者の命令に対して逆らうことができない「何か」が働くとき、そこに「権力」がある。
では、その「何か」とはなにか?
ロバートダールは、権力を「関係」で説いている。
AとBという二人の行為者の間の関係で、
Bが普通ならしないであろう何事かを
AがBにさせた場合に、
AはBに対して権力を有する。
権力という言葉からは、
支配する側に主体があるように感じられたが
むしろ、
支配される側に重要な意味があるようだ。
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権力と自由をネガティブにとらえてしまうと
うまれてこない考え方だが、
ポジティブに支配される側を起点にすると
「幸福な奴隷的」な考え方もある。
完全に弱肉強食のジャングル的な自由社会になると
人は死への恐怖から、安心して生きていけない。
人は、完全な自由を求めていないのかもしれない。
人には、ある程度の不自由さとひきかえにしても
なにかに支配され管理されているような安心な環境を
望むような潜在意識があるのかもしれない。
「権力」は測定可能なのだろうか?
それとも
「権力」は刺激反応モデルとして観察可能なのか?
権力について考えさせられる講義でした。
(政治経済関係の講義)
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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