たとえば、メガネ市場は年間約5500億円といわれているので、国民ひとりあたり購買額は約4400円となる。
計算式は、5500億円÷1億2千751万人=約4400円。
これがマーケットサイズである。メガネを掛ける人も掛けない人もひっくるめて国民全体の数値で割った数値だ。この数値が使える。
たとえば、折込チラシを12000枚入れるメガネ店で、世帯の平均人数を2.5人とすれば、12000枚×2.5人=3万人が対象となる。ということは、この折込チラシの商圏の市場規模は、1億3200万円(3万人×4400円)という試算ができる。自店がこの商圏から売上しているのが1320万円であれば、シェア10%、2640万円ならシェア20%、ということがわかるのだ。
マーケットサイズとは
マーケットサイズとは、お客様が一年間にその商品を購入するのにその家計の中から支出する金額のこと。「一人当り消費支出金額」ともいわれており、家計調査年報や商業統計が一般的な数値の根拠になる。しかし、これらの資料は分類がアバウトすぎて使えないことがある。ロングテール市場では、より詳細化、より専門店化しているため、資料としてもっと細かなマーケットサイズが必要になる。そのときに使えるのが船井総研が出している「マーケットサイズ表」だ。
上記のメガネ店の場合、単純にメガネだけではなく、ジュニア、ヤング~シニア、シルバーなど10階層にわけてマーケットサイズが調べてある。この10階層のそれぞれのマーケットサイズの合計は4400円となるはずである。自店がどの階層のお客さまをターゲットとしているかによって市場シェアの考え方も違うはずだ。
マーケットサイズ表で自店舗の市場規模を知り市場に対するシェアを知ることが重要!戦略立案のスタートは現状分析だから。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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