AI(人工知能/ディープラーニング)

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示させるためのChrome拡張機能が優秀です

この記事は約7分で読めます。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示できるようになりました。
ChatGPTとはOpenAIが提供している文章生成のAIで、現在は無料で誰でも利用することができます。このChatGPTは便利ですが、いちいちOpenAIのサイトにいって入力しないと使えなかったのが面倒でした。
それが「ChatGPT for Google」というChrome拡張機能を使うと、Googleの検索結果表示画面で自動的に自動的にChatGPTの回答も同じ画面で表示してくれるようになるのです。これはむちゃくちゃ便利です。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示

設定を終えた後、どんな検索結果画面になるか試してみました。

ChatGPTの回答事例

「味噌づくり」の例

例えば「味噌づくり」という検索をすると、通常のGoogleの検索結果画面の右にChatGPTの回答も表示されています。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示

上記の例では

味噌は、日本の伝統的な調味料の一つで、醬油、米、麹菌、水などから作られます。味噌づくりには、麹菌を培養し、米を炊き、醬油を作り、すべてを混ぜ合わせて発酵させることが必要です。発酵の時間や温度などによって、味噌の色や香り、味が異なります。味噌は、日本料理によく使用されます。

というChatGPTの回答が表示されていますね。

ティッシュの値上げは問屋にどんな影響があるか…と検索した事例

検索画面にちょっと文章的な長文で入力してみました。
入力文章は「ティッシュの値上げは問屋など中間業者にどんな影響がでますか」です。

その結果は以下のとおりです。

上記の例では

ティッシュの値上げは問屋など中間業者にも影響を及ぼします。問屋は製造業者から製品を購入し、それを小売業者に販売する役割を担っています。ティッシュの値上げがあると、問屋は製造業者から高額で購入しなければならなくなり、それに伴って小売業者にも高額で販売しなければならなくなります。その結果、問屋は利益を減らし、小売業者は高額で販売するために顧客に高い価格を言い値することになります。

というChatGPTの回答が表示されていますね。

これは秀逸な回答例ですね。

このような文章で検索した場合の回答内容は、検索結果画面の内容よりも優秀になることが多いです。

このような感じで、検索結果画面の右横にChatGPTの回答が表示されます。検索結果とAIの回答の両方が表示されるので利用者としてはとても便利です。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を表示させるためには「ChatGPT for Google」を使います

ブラウザのChromeには「拡張機能」というのがあって、自分が希望する機能を追加することができます。

Chromeウェブストアで
https://chrome.google.com/webstore/search/CHATGPT?hl=ja
を開くと「ChatGPT for Google」を発見することができます。
この「ChatGPT for Google」をChromeに拡張機能としてインストールします。

Googleの検索結果にChatGPTの回答を自動的に表示

これでChromeの準備はOKです。

あとは事前にOpenAIにログインしておくことだけ

ChatGPTは
https://chat.openai.com/chat
にて利用することができますが、条件としては事前にOpenAIにてログインしておく必要があります。

OpenAI
https://openai.com/

アカウントをこれから作成する方は、メールアドレスと携帯電話の番号が必要ですが、アカウント作成は無料ですのでこの機会に作成しておくことをおすすめします。

このように、Chromeを使い、事前にOpenAIにログインしておくだけて、Googleの検索結果画面にChatGPTの回答が並んで表示できるのですからとっても便利です。

GoogleスプレッドシートにChatGPTを組み込むこともできそうです

GoogleスプレッドシートにChatGPTを組み込んで活用することもできそうです。

有能な秘書か、大ぼら吹きか 「ChatGPT」をスプレッドシートで使えるアドオンを試してみた
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2301/27/news183.html

上記のサイトでは『ChatGPT』×『スプレッドシート』でビジネスに革命が、というツイートをもとにして構成されているようです。
もとのツイートはこれです。

これはすごいですね。

ITメディアではアドオンを利用していますが、ツイート主さんはGASを使っているようです。私も実装するならGASでやってみたいです。

スプレッドシートの調べたい項目の空欄に次々とChatGPTが回答を記入していってくれます。ちょっとした調べ物の一次調査レベルならこれで十分かもしれません。

ChatGPTの利用者が激増していて使えないときがあります

便利なChatGPTですが、難点は利用者が急増しておりサーバーが負荷過大となり使えないことが増えてきたことです。

あまりに利用者が増えているため、優先的に利用できる有料プランが検討されているそうです。有料プランは月額5500円程度という情報が流れてきています。調べ物が多い業務をしている方にとっては月額5500円なら安いものでしょう。

ChatGPTの有料高速プランは月額約5500円か、早期アクセスしたユーザーから報告あり
https://gigazine.net/news/20230124-chatgpt-pricing/

ChatGPTの活用方法

ChatGPTなどの言語生成系のAIサービスはまだ出たばかりなので今後の利用用途はまだ確定はしていませんが、以下のような利用法が考えられます。

・ブログ記事を書くときの参考にする(そのままブログに掲載するとGoogleのペナルティになるので注意)
・検索結果画面の横にChatGPTの回答も表示できるようにして文章生成を合理化する
・レポートや資料作成の際に参考にする

ChatGPTは画期的で便利なサービスですが、運営側の今後のビジネスモデルが不明確なためこれからどのような展開にsなるのかについては様子をみる必要があります。

・検索サービスの代替として広告サービスとセットで使われる
・利用制限をして有料(サブスク)で使われるようになる

このように、広告モデルと有料モデルのどちらを軸に展開されるかがまだ確定していません。利用者としては対応が違ってくるので、これからの変化には注目です。

また、ChatGPTの成功で言語生成AIの基盤モデルがかなりの精度でできていることがわかりましたので、これから応用系のAIが多数でてくるでしょう。

そして、このようなChatGPT人気急上昇の動きにGoogleもだまっていないはずです。

AI言語生成はグーグル対マイクロソフトの構図が強まりました

ChatGPTにはイーロン・マスクさんやマイクロソフトがついていて、マイクロソフトは100億ドル規模(1兆円以上)の支援を表明しています。Googleとしては対抗措置をだしてくるでしょう。

もともとAIの世界的IT企業のGoogleとしてはChatGPTと同等以上のAIはあるはずで一般公開していないだけです。Googleには「ラムダ」という言語生成系のAIシステムがあり、かなり優秀な回答を出力するとのことです。ChatGPTとGoogleのラムダの両方を利用した経験がある人によると、「ラムダの方がいい回答をする」という感想を持ったと言われています。

これから自動言語生成系のAIは急展開が見込まれそうです。

今後のAIをとりまく大手IT企業の動向には要注目ですね。おそらく、「グーグル対マイクロソフト」という構図で競い合うことにより、AI業界が急成長するのではないかと思います。