かつて味噌醤油を作る会社は全国に1万社以上あったという。しかし消費者のライフスタイルの変化による消費量低迷により、今では1500社程度にまで減少している。さらにその中でも醤油をきちんと製造している醤油会社は150社程度しかないらしい。
今日は、たまり醤油の老舗である山川醸造さんの工場見学をさせていただいた。この岐阜の醤油会社は、「アイスクリームにかける醤油」「はちみつ醤油バター」「醤油チョコあられ」などユニークな醤油関連商品を企画開発し販売している。
たまり醤油は飲食店御用達のうまい醤油
醤油には、濃口、薄口、たまり、白、再仕込みと5つの種類がある。一般的に認知度が高い濃口や薄口に比べ「たまり醤油」はあまり知られていない。たまり醤油は製造に手間がかかる上、価格も高いため、スーパーなどの店頭にもあまり並んでいない。そのため、たまり醤油の製造は大きく落ち込んでいるようだ。
では、たまり醤油は誰が使っているのか?実は、うどんそばなど飲食店ではたまり醤油を使っている例が多い。その理由は、ずばり「うまいから」だ。たまり醤油は、大豆と麹をたっぷり使うため、旨み成分が濃厚に含まれている。色は濃いが味は見た目よりもしょっぱくない。
山川醸造では、このうまい「たまり醤油」を対消費者にダイレクトに販売しようという取り組みを始めた。「アイスクリームにかける醤油」「はちみつ醤油バター」「醤油チョコあられ」などユニークな醤油関連商品を企画開発し販売し始めた。その取組は、クチコミを呼び話題になっている。
工場見学する様子。今回の工場見学は、中小企業診断士仲間が毎年集う #act2020 のオフ会で実施された。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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