地元の祭礼が9/23に行われた。七塚町からかほく市になってからは二度目になる。「七塚町木津」と「祭礼」で検索すると、2001年に自分が書いたコメントがあらわれた。
あらためて自分で読み返すと、とても新鮮に感じた。
そこで、今回は再掲記事を紹介です。(長文です)
▼Date: 2001年9月24日(月) 午前10時53分 のコメントより
http://groups.yahoo.co.jp/group/domodomo/message/10?expand=1
9/23は七塚町木津区の祭礼でした。
今年から、祭りの運営主体が青年団から、
祭礼の実行委員会(だったかな)に変わりました。
伝統的な獅子舞や囃子方などを次世代へ伝承したい、
または祭りを純粋に楽しみたい、
という青壮年の自主的な集まりによって運営されました。
つまり、
やらされる祭りから自主的な祭りへと変わったということです。
これまでの祭りは木津区すべてのところを回りました。
約900所帯全ての家、となり町との際、海岸線などの場所を
獅子舞、みこし、囃子方が訪れ、舞っていったのです。
悪い鬼を払い、家内安全を祈るためです。
特に、1軒づつすべての家を回るということをずっと続けてきた
のは律儀な祭りだと、よく言われます。
しかし2日間で900軒を回るのは時間的にかなり無理があります。
町民からすれば、獅子舞はあっというまに来てあっという間に去って
いくという印象です。お花代を払うにはあまりにサービスがよくない。
と、よいイメージはなかったようです。
運営する青年団としては、あれもやれ、これもやれと町から言われ、
限界まで無理をして運営しているのに、町民からは認められて
いないという状況。
この構造のままでは祭りの運営ができなくなったのです。
もうやらされる祭りはたくさんだ。
もうできない。
で、
このような形骸化した形式はやめました。
町内の7箇所のステージでたっぷりと獅子舞や囃子方を見てもらう
ことにしました。
これだと、お年寄りや子供も腰をおちつけて、じっくりと獅子舞を
見ることができます。
演技する側も観客が多いので楽しめます。
一方で、となり町との境や海岸沿いなど、町の際で鬼を追い出すための
道振りという舞いは残し、町内はくまなく回りました。
神事という要素を残したのは、この町で健やかに暮らしたいという「祈り」
だったのだと、私は思ってます。
人口3000人に満たない小さな地域のお祭りですが、
これは大きな変化だと思いました。
祭りは神事。
その意味では厳粛な行事です。
大漁や五穀豊穣を願った神事には
歴史的にも意義があるでしょう。
しかし、漁業や繊維の町として栄えたのは過去のこと。
現在の町は、金沢市のベットタウンでサラリーマンの住む町。
まったく違います。
過去を否定するわけでありません。
過去の伝統文化を
現在に生きる人々が新たな解釈で
新しい祭りを創ったということでしょう。
今年の祭りは歴史を創った一幕だったと思います。
自主的な運営主体を支えたのは、意気に感じたボランティア
の集まりです。結局100名以上集まりました。
見物客も含め、今年の祭りは全員参加型のお祭りだったような
気がします。
いくつかの課題はありますが、来年以降は解決できるでしょう。
この祭りに、私は獅子舞のお世話係で参加しました。
お花をいただき、お礼の口上をいう「花読み」の係でした。
早朝5:30起きで参加し、終わって自宅に帰ったら深夜。
足は痛い。のども枯れた。疲れ果てました。
しかし一夜明けた今朝、ささやかな充実感がありました。
祭りを終えた雑感でした…。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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