越前蕎麦は「3たて」がうまいといわれている。「3たて」とは、挽きたて、打ちたて、茹でたてのこと。挽きたてのそば粉を使い、打ち立ての蕎麦麺を使い、茹でたてのお蕎麦を食べるのが一番うまいということである。
越前そばの本場福井で蕎麦打ち日本一になった蕎麦匠の名人が打ってくれた蕎麦を食べる機会があった。香る新蕎麦は出汁がなくてもうまい。
臥竜洞には日本一の蕎麦打ちがいた
樅山甚太郎(もみやまじんたろう)氏は蕎麦匠
日本一の蕎麦打ちと呼ばれる樅山甚太郎(もみやまじんたろう)氏は、蕎麦打ち55年のキャリア。かつて蕎麦打ちの全国大会に出場したときは圧倒的な得点で日本一になったことがあるという。(その大会名称は、「第17回全国蕎麦味くらべ大会」と言われたようだが正式名称は未確認)
樅山甚太郎氏は、越前蕎麦の普及に情熱を持っており、全国あちこちで蕎麦打ちの実演などにも出かけている。
福井県知事から樅山甚太郎氏を「蕎麦匠」に認定するという認定書が壁に掲げられていた。この蕎麦匠の認定書には第13号とかかれてある。
この蕎麦打ちの部屋は樅山甚太郎氏の手作りで「臥竜洞(がりゅうどう)」と名付けられている。臥竜洞には各界の有名人が密かに訪れて蕎麦匠の手打ちそばに舌鼓を打っている。
玄蕎麦はハーネス河合産
玄蕎麦はハーネス河合産。ハーネス河合は、福井県福井市で米、麦、蕎麦などを生産している農業法人である。とくに蕎麦の評価が高く、最近ではあちこちの手打ちそば人気店で使われている。
ハーネス河合はユニークな農業法人で臥龍というオリジナルの焼酎まで作っている。
ゆっくりと回転させる石臼がおいしいそば粉を挽くポイント。回転数を上げると効率はよくなるが、温度が上がってしまうためそば粉の品質が劣化する。
大きな石臼でゆっくり挽くのがうまいそば粉を作る秘訣だ。この石臼の大きさは日本最大級。
3杯おかわりして食べたおろし蕎麦
大きな鍋に5リットル以上の水を入れ蕎麦をゆがく。
ゆで時間は1分20秒くらい。
茹でたての蕎麦を冷水でしめてザルにあげて食卓に。
さあ、おろし蕎麦のできあがりです。
大根おろしのタレをかけて越前おろし蕎麦のできあがり。
日本一の蕎麦匠がつくってくれたおろし蕎麦、もちろん日本一のうまさです。3杯おかわりして食べました。おいしかったです、ごちそうさま。
そしてご縁に感謝。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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