「AIで俳句を詠む」ということを目標としてディープラーニングを学んでいた中小企業診断士の仲間がいます。「AI山頭火」と名付け俳句のAI生成の取り組みについて、KAIsの定例会で発表してくれたのが2020年5月です。狙い通りの俳句をテイストで生成させるためにかなりのデータを学習させたという苦労話でした。しかしなかなかいい俳句ができないということで道半ば…というような内容でした。
あれから約3年経過しました。今では新BINGで簡単に俳句が生成できるようになりました。世の中の変化は早いですね。
AIで俳句を詠む
今回は新BINGだけで俳句を作りました
新BINGのチャットAIを使って俳句生成にチャレンジしてみます。
マイクロソフトの検索エンジンBing
https://www.bing.com/
気温が20℃を超える日が続き、石川県でも春を実感できるようになりました。もう雪は積もらないと思います。梅の花も咲き、桜の便りが待ち遠しくなりました。
こんな気持を金沢の風情を入れて、俳句を作ってください。
こんにちは、こちらはBingです。
金沢の風情を入れた俳句を作るのは、難しいですね。私は詩人ではありませんが、挑戦してみます。
金沢には、歴史ある庭園や茶屋街など、昔ながらの美しい街並みが残っています。そこに春の訪れを感じるとしたら、こんな俳句はいかがでしょうか。
兼六園 梅の香りに 春めく
ひがし茶屋 桜待つ間に 和菓子
主計町 雪解け水に 鯉泳ぐ
どうでしょうか。気に入っていただけましたか?
できた俳句を推敲していきます
なかなか見事な俳句ができました。
しかし、このままだとなんだか平凡な印象ですので、もう少し詳細なリクエストを入れて内容を推敲していきます。
なかなか上手ですね。
では、「浅野川」という言葉を入れた俳句もおねがいします。
「浅野川」という言葉を入れた俳句ですね。浅野川は、金沢市を流れる美しい川で、金沢城の防衛にも関わっていた歴史があります。また、浅野川大橋や鯉のぼりなどの風景も有名です。
では、こんな俳句はいかがでしょうか。
浅野川 春の水面に 鯉のぼり
浅野川大橋 夕暮れ時に 恋人たち
金沢城に 流れる浅野川 歴史語る
どうでしょうか。気に入っていただけましたか?
すばらしいですね。なるほどです。
では、「花便り」というような花にまつわる季語と「浅野川」を組み合わせた俳句もおねがいします。
「花にまつわる季語」と「浅野川」を組み合わせた俳句ですね。花は春の代表的な季語で、桜や梅などの花が有名です。また、晩春には満天星や木蓮などの花も咲きます3。
では、こんな俳句はいかがでしょうか。
浅野川に 桜舟浮かぶ お花見
満天星 浅野川沿いに 白く咲く
木蓮の香 浅野川大橋を 渡る人
いい俳句ですが、季節が進みすぎています。
3月中旬なのでまだ桜も木蓮も咲いていません。桜がまだ咲いていないけれど待ち遠しいというようなニュアンスを入れてもらえませんか。
すみません、季節感を考慮していませんでした。
金沢市では、桜の開花は例年4月上旬です123。3月中旬はまだ桜が咲いていないので、待ち遠しい気持ちを表現する必要がありますね。では、こんな俳句はいかがでしょうか。
浅野川に 春の兆し見る 桜待つ
雪解け水 浅野川に流れ 桜へと
浅野川の 岸辺に梅咲く 桜夢見る
どうでしょうか。気に入っていただけましたか?
とても素敵です!
ありがとうございます!
どういたしまして。
喜んでいただけて嬉しいです。
いい感じで俳句ができましたね
最終的になかなかいい感じの俳句になりました。少なくとも私自身が作る俳句よりははるかにクオリティが高いです。
実際に生成したさいの画面はこんな感じです。
画面には、参照したホームページのURLや桜の開花時期の最新情報の検索結果なども表示してくれていて、裏を取るための調査が不要なくらい行き届いていますね。
新BINGのチャットAI、本当にすごい。
AIの進化が早すぎ!
3年前に苦労してAIに取り組んだころと比べると、現在のAIは圧倒的に進んでしまいました。本当に早すぎます。
一部のエンジニアが苦労して取り組んでいたことをすっとばして、いきなり一般ユーザーが高度なAIを利用できる環境ができてしまいました。
作詞作曲もしてくれます
AIは作詞や作曲もしてくれます。
上記の新BING紹介のなかで、作詞をしてもらい、そのあとでコード進行もつけてもらいました。これがあっというまにできてしまうのがすごいですね。
AIは応用局面に突入
我々一般人としてはAIエンジニアの手を借りなくてもAIを利用し応用できる局面になりました。
AIに入力するのは人間なので、どのように質問するか条件を整えて入力することが重要です。ここを間違えて単純なキーワードだけ入力しても適切な回答は返ってきません。
この入力のコツを高めて能力として評価するのが「プロンプトエンジニアリング」というそうです。
また、入力する際に「ステップごとに記述してください」というリクエストをつけると、回答の際に思考の整理が段階を踏んでわかるように回答してくれてわかりやすくなります。
今、AI活用のスキルを高めておかないと時代についていけなくなりますね。
まだまだ新BINGの応用範囲は広いでしょうから、いろんなことで活用していきたいと思います。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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