七輪とは軽量コンパクトで移動が容易な調理用コンロである。昔ながらの製法で珪藻土の塊を切り出し削って作ったものを「切り出し七輪」という。一方、珪藻土を粉砕し粘土状にしたものを金型でプレス成型した「練り物の七輪」もある。断熱性能の高さや軽量になることから「切り出し七輪」のほうが人気だが、職人による加工手間が多くコスト高になる。七輪の原料となる珪藻土は石川県珠洲市など奥能登地方の埋蔵量が日本で最大級で、愛知県三河地区と二大産地になっている。この珪藻土は石川県奥能登の地域資源である。
珪藻土は石川県奥能登の地域資源
珪藻土の塊を切り出し削って作ったのが「切り出し七輪」
切り出しコンロや七輪には円形のものだけでなく長方形のものもある。円形の七輪は炊飯や煮炊きに使いやすいということで、過去に普及していたが、現在では焼き物が主体となったため、長方形の横長の七輪が人気になっている。
切り出しコンロは円形か長方形か
屋内だけでなくアウトドアでも使えるのが七輪のよいところ。近年では七輪を使用した炭火料理店も増えている。
珪藻土資料館
珠洲市には、日本で唯一製造直売している珪藻土資料館があり切り出し七輪などが多数展示販売されている。珪藻土を使った七輪の特徴も紹介されている。また、七輪の里という七輪紹介サイトも立ち上げた。
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