グーグルアナリティクス(Analytics)

メールフォームにアナリティクスのeコマース機能を設置すると問合せ結果を擬似的な売上で解析することができる

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MTOSのカスタマイズ済みデータのダウンロード希望メールフォームにアナリティクスのeコマース機能を設置すると問合せ結果を擬似的な売上で解析することができる。
設置するメールフォームは、フリーCGIで定評がある(株)ディーアイシー社のものを使った。いくつかのメールフォームCGIがあるがもっとも高機能な「csvmail_v4s」(CSVエディターがセットされたもの)を利用した例で紹介する。
メールフォームを設置したページは「MTOSのカスタマイズ済みデータのダウンロード希望」のフォームページで、ポイントなのはメール送信完了画面の「thanks.html」にアナリティクスの擬似eコマースのタグを貼ることである。

問合せ結果を擬似的な売上で解析する方法

これらのCGIをまとめて同梱した圧縮ファイルはこちらからダウンロードできます。
ファイルの中には、メールフォームとアシアトログとアクセスカウンターのCGIが入っています。ダウンロードしたあと解凍してお使いください。

以下の内容は「ネットショップでなくともグーグルアナリティクスのeコマース機能を使える、WEBサイトが生み出す価値を数値化する擬似eコマース」からの引用です。

Analytics_ecグーグルアナリティクスのeコマース機能はすごくいい。だから、ネットショップ以外でもこの機能を使いたいものだ。Google Analyticsでeコマース以外のサイトをeコマースのサイトとして設定すると、次のようなデータを得られる。
・1 日の合計 “収益” 額
・訪問ユーザーがコンバージョンを達成するまでにかかった時間と訪問数
・各 “商品” (目標) の収益に対する貢献度の詳細
・特定の “トランザクション” (特定の目標コンバージョン) のリスト
このような「擬似eコマース」としての活用はグーグルがアナリティクス活用法として提案している。

紹介している画面は、「MTOSで行こう!」のカスタマイズデータをダウンロードした件数を表したものだ。擬似的に、1件のダウンロードは1万円の価値があると試算し、アナリティクスのタグに埋め込んだ。3月30日からデータ収集ができるようになった。

6件の擬似購入(ダウンロード件数)は、5件が前回セッションからその日のうち(0日)にダウンロードしているが、1件は前回セッションから5日経過していることがわかる。

平均訪問値は6円となっている。平均訪問値とは、そのキーワードで訪れたユーザの合計売上額を訪問者数で割った値である。つまり、1セッションあたりの「価値」を表わす。

上記の例では、10000円の商品が6件売れたときの総セッション数(≒来場者数)は約10000である。よって、(10000円×6)÷10000件=6円(平均訪問値)となる。

ここで、平均訪問値を0日と5日にわけて考えてみる。

0日の平均訪問値は、(10000円×5件)÷9302件=約5円
5日の平均訪問値は、(10000円×1件)÷57件=約175円

なんと、0日の平均訪問値よりも5日の平均訪問値がはるかに高い。
データが少ないので統計的な説明にはならないが、「仮説」をたてる気づきとしては十分である。

もしも、「MTOSのカスタマイズデータをダウンロードしようとしたけれど躊躇した人は5日後にもう一度サイトに訪れてダウンロードする確率が高
い。ダウンロードしてMTOSインストールというのは時間がかかるのでサイトを発見したときにダウンロードしても処理する時間がないので、時間があろとき
にあらためて来よう」ということを考えての行動だったかもしれない。このような仮説があるとしたらどうだろう。

平均サイト滞在時間も0日より5日のほうが長いことからも、この仮説は的を獲ているかもしれない。

「今はダウンロードできないので、またあらためて情報をもらいにサイトに来たい」と感じるユーザが底堅くいるならば、新たな対策も考えられる。

たとえば、
・更新情報のRSS登録をすすめる
・MTOSメルマガの購読をすすめる
などである。

このようなことに「気づき」をいただけるのも、擬似eコマースとして設定したからである。

ネットショップでなくとも、グーグルアナリティクスの擬似eコマースの設定はできる。
この高機能が無料なのだから、ぜひとも活用してもらいたい。

設定方法は「資料ダウンロード」や「問合せメール」などの有効な反応として売上数値を割りふるだけである。

以下は、メール問合せ完了のグーグルアナリティクスのタグの例である。
問合せ完了の画面に以下のタグを貼ればよい。

<!–メール問合せ完了のグーグルアナリティクスのタグここから–>
<script type=”text/javascript”>
var gaJsHost = ((“https:” == document.location.protocol) ? “https://ssl.” : “http://www.”);
document.write(unescape(“%3Cscript src='” + gaJsHost + “google-analytics.com/ga.js’ type=’text/javascript’%3E%3C/script%3E”));
</script>
<script type=”text/javascript”>
try {
var pageTracker = _gat._getTracker(“UA-*******-1“);
pageTracker._setDomainName(“none”);
pageTracker._setAllowLinker(true);
pageTracker._trackPageview();
} catch(err) {}</script>

<script type=”text/javascript”>
var pageTracker = _gat._getTracker(“UA-*******-1“);
pageTracker._initData();
pageTracker._trackPageview();

pageTracker._addTrans(
0002,                    // Order ID
“”,                            // Affiliation
10000,                    // Total
“”,                            // Tax
“”,                            // Shipping
“”,                            // City
“”,                            // State
“”                             // Country
);

pageTracker._addItem(
0002,                    // Order ID
“1”,                               // SKU
“mail”,                            // Product Name
“mail”,                            // Category
10000,                   // Price
“1”                             // Quantity
);

pageTracker._trackTrans();
</script>
<!–メール問合せ完了のグーグルアナリティクスのタグここまで–>

なおUA-*******-1は、自身のIDに変更すること。