経営戦略

戦略とは現実から理想の自分になるためのギャップをどのように埋めるかという道筋である

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Strategy_1戦略とはなにか?
戦略とは現実から理想の自分になるためのギャップをどのように埋めるかという道筋である。戦略にはいくつもの道筋が想定できるので、その有望な案を検討し、そしてひとつを選択する。
理想の自分はなにか?いつまでも手が届かない夢のままにするのではない。理想の自分を3年後に到達したい目標としてかなり具体的な数値目標で表されるカタチにできるかどうかが重要である。それをビジョンという。ビジョンが明確ならば、現実とのギャップも明確になり、ギャップを埋めるための戦略もより研ぎ澄ますことができる。

つまり、戦略とは単に「お金を儲ける」というだけのものではない。たしかに理想とするスガタカタチに向かうための目標を達成するための手段として「お金を儲けること」は含まれることが多い。
しかし、「お金儲け」という手段は必須ではない。たとえば、非営利団体の戦略で「お金儲け」という手段が入らずとも目標達成できる案があるならば、それは立派な戦略である。

戦略的発想は、目標となるスガタカタチ(=ビジョン)を明確にして、その現実とのギャップをどう埋めていくかということである。

「戦略は集中と選択」といわれることもある。戦略案の選択肢をすべて選ぶわけにはいかないから、ひとつに絞り経営資源を集中するからだ。
「戦略は捨てるこ と」とも言われるが、同様にすべての戦略案や代替案を実施することは現実的ではないので、ひとつの戦略案に集中することから、他の代替案を捨てるということになる。

企業経営として、会社の戦略を練るのが経営戦略である。

経営戦略は、全体的なことを表現することが多く、より具体的に表現するためいくつかの部分にわけて全社戦略、事業戦略、機能戦略ということがある。

【経営戦略】
会社の目標を達成するための会社の基本方針
会社の経営理念と目標を受けて会社が進むべき方向性を示す

■全社戦略
全社的な視点で、最適な事業領域(ドメイン)の設定と全体目標を定め全体最適を図る統合的戦略

■事業戦略
対象とするべき製品や市場・顧客を選択し、事業活動の展開方法、手順と経営資源の投入や配分の方法、手順

■機能戦略
企業の各機能(例えば生産、販売、財務、人事、開発など)ごとに資源生産性の極大化を図ることを目的とする戦略