新商品のアイデアはいたるところにある。とくにモノを作るビジネスを行なっている製造業は、自社の持っている技術を他のニーズに応用していみると新商品開発のタネがたくさん生まれてくる。自社が、今持っている「能力」は、なにをどうする能力なのか?を、もう一度よく考えてみるとよい。
「板を削る」という能力ならば、「いつもの板」を「どれくらいの大きさ」で「どのように削るのか」によって、まったくいつもと違うモノになる。「いつもと違うニーズ」という視点でモノを見るとまったく違うモノが生まれるのが商品開発の面白さだ。
このフェイスブックの「いいね!」のように見えるクリップは、ダンボール加工関係の製造業がいつも加工で使っている板を「クリップにならないか」というニーズに着目して試作したものだ。まさしく「いいね!クリップ」と呼びたくなる。なかなかいい。
クリップとして、いろんなカタチに切ることができるのは、「オーダーできるクリップ」という商品になる。
たとえば、企業のマークやイニシャル、社名などという独自のカタチでリクエストに応じて加工することで、周年記念などのオリジナルプレゼントとしても成り立つかもしれない。
この「いいね!クリップ」を試作した会社は株式会社メイク・ア・ボックス。創造法認定を受けたり、多数の特許を持っていたりと、アイデア豊富な製造業なので、このような用途にも対応したビジネスを展開するとおもしろいかもしれない。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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