独自ドメイン

Accept Transferの画面でオースコードを入力しないとドメイン移転が進まない

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ドメイン移管の申請画面独自ドメインは新規取得よりも移転のほうがはるかに手間がかかる。すでに利用している独自ドメインを他のレンタルサーバに移転して利用する場合は「ドメイン移管」を行なう必要があるが、ドメイン移管の際にレジストリの承認を得るまでがとても大変なのである。
レジストリとは、インターネット上の住所を表す「独自ドメイン(***.jpや***..comなど)」を管理している組織団体であり、ドメイン名が重複登録されないように登録管理をしている。

レジストリはドメイン管理団体

レジストリが指定する業者がレジストラ

「.jp」のドメイン管理は日本国内にJPRS(株式会社日本レジストリサービス)というレジストリが行っている。「.jp」のドメインの取得や移転などの受付っはJPRSが直接行なうのではなく、JPRSが指定する指定業者が担当している。その指定業者を「レジストラ」と呼んでいる。実際にわれわれがドメインを取得したり、移転したりしたい際に受付窓口になるのはこのレジストラである。

「.com」や「.net」などのドメイン名は「gTLD」と呼ばれる世界的なドメインであり、世界中で登録受付が行なわれている。「.jp」と違い「.com」や「.net」などのgTLDドメインについては、インターネット資源の調整・管理を行うICANNがレジストラの認定を行っている。

日本国内のgTLDレジストラは、GMO、ファーストサーバ、エッジなど数社しかない。(2003年で5社、その後増えている)

レンタルサーバー会社がレジストラとは限らない

「.com」ドメインを移管する場合はオースコード(AuthCode)と呼ばれるドメイン管理のためのパスワードのような情報があり、このオースコードを入力しなければ他のレジストラにドメイン移管ができないようになっている。しかし、オースコードは非常に重要なパスワード的な情報なので、一般利用者には知らされていないのが現実である。

実際にわれわれが独自ドメインを取得したり管理したりするのはレンタルサーバ会社であるが、そのレンタルサーバ会社がgTLDドメインのレジストラになっているとは限らず、別のレンジストラを介しているかもしれない。

また、ドメイン移管する元のレンタルサーバと移管するレンタルサーバが同じレジストラではないことが多い。そのため、「.com」ドメインを移管する場合はオースコード(AuthCode)の入力を求められることが多いが、現在使っているレンタルサーバからオースコード(AuthCode)の情報をおしえてもらうのもなかなか骨が折れる手続きである。

「.com」ドメインの移管にはオースコード(AuthCode)が必須

「tohdamikio.com」は2004年にニフティのココログで取得し、2003年9月にさくらインターネットに移管しようとしている。さくらインターネットには「gTLDドメイン移管(転入)マニュアル」という手続きを紹介したページがあり、その手順にしたがって進めているが1ヶ月くらいはかかりそうだ。

本日やっとオースコードを入力しドメイン移管の手続きが進んだ。

ドメイン移管の申請画面

レジストラトランスファー

レジストラトランスファーとは、ドメイン名の管理レジストラを別のレジストラに変更する手続きのこと。管理レジストラを他のレジストラへ変更する意思を確認するためのものである。この画面でオースコードを入力しなければレジストラ変更ができない。

トランスファーイン

無事にオースコードの入力が済むと「Transfer In」という画面が表示される。

その後、元のレジストラから「レジストラトランスファーアウト意思確認のご案内」というメールが届き、手続きが進んでいることが確認できた。

ドメインを管理するサービスのDNS設定で表示するサーバーを変更可能

なお、現在「tohdamikio.com」のドメインはニフティ(@nifty)管理しており、DNSの設定変更を行なうことで「さくらインターターネット」のサーバで表示させている。

このようにドメインを管理するサービスの機能として、ネームサーバーやDNSの操作がある。DNSを操作できれば自分が希望する別のサーバーにてホームページを表示させることが可能になる。

※オースコード(AuthCode)は、認証コード・認証キー・EPP Key と呼ばれる場合もある。