中小企業家同友会は全国的な組織で、全国4万社が加盟する異業種交流の経営者団体。石川県中小企業家同友会も約500社の中小企業経営者が参加しており、経営者として人間として成長するための学びの場や成長の場を提供する様々な活動を行なっている。
その活動のひとつとして、加盟する会員企業の新入社員向けのフォローアップ一泊研修も行なっている。対象は入社2年以内程度の社員で、異業種の複数の会社から参加する異業種交流でもある。ほとんどが平成元年以降生まれの平成っ子たち。たくさん学んでおおいに成長する機会にしてほしい。
この新人フォローアップ研修の事前告知は石川県中小企業家同友会のWEBサイトにもPDFで公開されている。
遠田も以前この同友会の会員であった。30歳代で初めて経営者仲間として同友会の会員になり、十数年在籍していた。学びの場としてとてもよかった。感謝である。
以下は、同友会のWEBサイトからの引用。
同友会では「すべての会員企業は経営指針(理念・方針・計画)をもとう」と呼びかけています。経営指針で最も大切なのは、経営理念です。つまり企業の進むべき方向、目的、性格、企業の存在価値を明文化したものが経営理念です。同友会についても同じことがいえます。現在、同友会理念として確認されていることは、(1)「3つの目的」(2)「自主、民主、連帯の精神」(3)「国民や地域と共に歩む中小企業」をめざすということです。(中同協第22回定時総会・90年香川)
(1)3つの目的
同友会はひろく会員の知識と経験を交流し、企業の自主的近代化と強靭な経営体質をつくることをめざします。
同友会は中小企業家が自主的な努力によって相互に資質を高め、知識を吸収し、これからの経営者に要求される総合的な能力を身につけることをめざします。
同友会は他の中小企業団体とも提携して、中小企業をとりまく社会、経済および政治的な環境を改善し、中小企業の経営を守り安定させ、日本経済の自主的、平和的な繁栄をめざします。
(1973年 中小企業家同友会第5回全国総会で決定)
第1の目的「よい会社をめざす」
「よい会社」とは、企業の理念が明確であり、顧客や取引先からの信頼も厚く、社員が生きがいをもって働き、どんな環境変化に直面しても永続して利益を上げ続ける企業と言えます。
第2の目的「よい経営者になろう」
古くから”企業は人なり”といわれ、経営者の器(うつわ)の大きさが企業の中味を将来を決めるカギです。会員一人ひとりが常に経営者として見識を養い、人間的成長をめざし、自分自身に磨きをかけていく、そのために謙虚に学びあい、高まりあい、総合的な能力を身につけていこうと呼びかけています。
第3の目的「よい経営環境をめざす」
個々の経営努力だけでは解決できない時代の流れ、産業構造の変化、政治・経済のしくみから生じる課題、制度的諸問題等を、力を合わせて打開していこうということです。私たちは、日本経済の担い手としての誇りと自覚に立って、経営努力が公正に報われる経営環境を実現するために、会員が結束し、他の団体とも提携し、努力していくとしています。産業政策などの提言、県・市などの地方自治体・国の政策・予算などへの要望など幅広く活動が提起されています。
(2)自主・民主・連帯の精神
「自主」について
自主というのは2つの意味を持っています。1つは、同友会は他のいかなるところからも干渉や支配を受けないということです。もう1つは、入会も退会もまた行事への参加についても会員経営者の自主性を尊重するということです。つまり、会の主体性を守り、会員の自由選択権を保障するということです。
「民主」について
民主にも2つの意味があります。1つは、会の運営を会員の要求や意見に基づいて行い、ボス支配が起こらないようにするということです。もう1つの意味は、あらゆる事柄を常に民主主義の立場にたってとらえ、民主的なものの見方や考え方を積極的に広めていこう、とりわけ企業内で実践していこうということです。このことによって組織の自浄力は強化され、発展が保障されます。
「連帯」について
連帯は、会員同士の腹を割った裸でのたすけあいと、あらゆる階層の人たちと手をとりあっていく、外へ向けての融合、協力、団結をすすめる意味とがあります。特に会内においては、経営者としての全人格的完成をめざしての相互の高まりあいから生まれる深い信頼関係(高い次元でのあてにしあてにされる関係)が連帯の中身となります。
(3)国民や地域と共に歩む中小企業
世界第2位の経済力を持つ日本は生産で60%、流通で80%の役割を中小企業が担い、就業人口の80%近くが中小企業で働いています。日本経済の大半を担い、国民生活をすみからすみまで支えているのが中小企業です。また、地域と密着した企業活動を展開するのも中小企業の特色です。したがって中小企業の経営基盤は国民生活と地域の中にあります。
このような条件のもとで同友会がめざす中小企業は―
第1に豊かな国民生活の実現に貢献するものであり、企業活動が反社会的、反国民的であってはならなないということです。
第2に、中小企業はすぐれた製品やサービスの提供を通じて、人びとの暮らしの向上、地域経済の繁栄に尽くし、社会的使命を果たしていこうということです。
第3に、同友会が地域経済振興のために活躍することが期待されており、そのことを視野に入れた活動が必要になっていることです。
同友会の特徴
悩みや課題を持つ経営者が相互の経営体験を交流し、「一人ひとりが会の主人公」「お互いが教師であり生徒である」という謙虚な姿勢で学びあう
すべての業種が集まる異業種の経営者団体
会員の自主性を尊重し、知り合い、学び合い、たすけ合いを日常的に追求
財政は、会費を中心とした会員からの収入で成り立ち、中小企業家(会員)が手づくりで運営
個人の思想・信条、社会的地位、企業の大きさ、新旧に関係なく、対等・平等に意見や要望を出し合い、相互理解のうえで運営
特定の政党を支持せず、どの政党とも分け隔てなく接触し、会員個人の思想・信条の自由を保障
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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