グーグルアナリティクス(GoogleAnalytics)の機能は10月から格段に進化している。ついにGoogleAnalyticsで訪問者の年齢層や性別が判るようになった。このグラフは当ブログ「tohdamikio.com」を閲覧した訪問者の年齢構成のグラフである。アナリティクスの管理画面から「ユーザー」をクリックすると、「ユーザーの分布」があり、「年齢」と「姓別」というメニューが増えている。また「ユーザー」のメニューの中に「インタレストカテゴリ」があり、ユーザーの興味を分類した分析もできるようになっている。この機能を使うためにはトラッキングコードを変更する必要がある。
とても興味深いアクセス解析ができるようになった。この機能を使うためには、グーグルアナリティクスのトラッキングコードを変更しなければならない。その方法は次のとおり。
「ディスプレイ広告主向けの機能」の「ユーザー属性とインタレストカテゴリに関するレポートの有効化」がオフになっているはずなので、「オン」に変更して、設定を保存する。
すると、グーグルアナリティクスのトラッキングコードが変更になるので、あらたにそのトラッキングコードを取得し、自分の管理WEBサイトに入れなおすとOKになる。
以下はグーグルアナリティクスのヘルプ(https://support.google.com/analytics/answer/2444872?hl=ja&utm_id=ad)からの引用。
<script type=”text/javascript”>
var _gaq = _gaq || [];
_gaq.push([‘_setAccount’, ‘UA-xxxxx-y’]);
_gaq.push([‘_trackPageview’]);
(function() {
var ga = document.createElement(‘script’); ga.type = ‘text/javascript’; ga.async = true;ga.src = (‘https:’ == document.location.protocol ? ‘https://ssl’ : ‘http://www’) + ‘.google-analytics.com/ga.js’;
var s = document.getElementsByTagName(‘script’)[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
})();
</script>
上のコードの太字部分を、次のように置換します。<script type=”text/javascript”>
var _gaq = _gaq || [];
_gaq.push([‘_setAccount’, ‘UA-xxxxx-y’]);
_gaq.push([‘_trackPageview’]);
(function() {
var ga = document.createElement(‘script’); ga.type = ‘text/javascript’; ga.async = true;ga.src = (‘https:’ == document.location.protocol ? ‘https://’ : ‘http://’) + ‘stats.g.doubleclick.net/dc.js’;
var s = document.getElementsByTagName(‘script’)[0]; s.parentNode.insertBefore(ga, s);
[アナリティクス設定] > [プロパティ] > [トラッキング情報] の順にクリックして、[ディスプレイ広告主のサポート] オプションをオンにしても、この変更を反映した基本コードが生成されます。
})();
</script>
「ga.src =」で始まる行を入れ替えるだけなので、テキストエディタなどを使って編集してもよい。
では、Googleが訪問するユーザーの年齢層や性別などの個人情報をどうやって収集しているのか。かなりプライバシーに関わる点だけに興味深い。このことについて、Googleはヘルプの中で以下のように説明していた。
Google が属性情報を識別する方法
ユーザーが Google ディスプレイ ネットワークと提携しているウェブサイトにアクセスすると、Google は Cookieによってそのユーザーのブラウザ内に番号を保存し、訪問があったことを記憶します。この番号は、特定のパソコン上のウェブブラウザを識別するものです(ユーザー個人は識別されません)。これによって、ユーザーのブラウザが、アクセス履歴を基に推定される属性カテゴリ(性別や年齢層など)に関連付けられます。
このほか、ソーシャル ネットワーク サイトなどから、ユーザーがサイトで入力した属性情報を収集できる場合もあります。また、Google プロフィール由来の属性情報も利用できます。
モバイル アプリのユーザー属性(ベータ版): モバイル アプリのユーザーを広告の掲載対象に設定できるようになりました。このターゲット機能では、ユーザーの携帯端末に関連付けられている匿名 ID を使用して、そのユーザーが使用しているアプリを記憶します。Google は、各端末で使用されているアプリに基づいて、属性カテゴリに匿名 ID を関連付ける場合があります。
ウェブやモバイル アプリを利用しているすべてのユーザーの属性情報を収集または推測できるわけではありません。特定の年齢層や性別のユーザーのみを対象に設定にした場合、広告の表示対象が限られる可能性があることに注意してください。
例
ガーデニングが趣味のユーザーがいるとします。さらに、このユーザーがアクセスするディスプレイ ネットワーク上のガーデニングに関するサイトやブログの多くは、調査データから、主に女性ユーザーが閲覧していることがわかっています。このユーザーのブラウザは「女性」に分類されます。
その結果、このユーザーに対しては、掲載対象を女性に設定している広告主様の広告が表示されることとなります。
特定のターゲットに広告表示をするという技術の進化で実現したサービスである。現在、アナリティクスは無料で提供されているが、このような情報まで入ってくるといずれ有料と無料のランク分けがされ、有料でないと高度なサービスは受けられないようになっていくのかもしれない。
この情報の出典URLは「https://support.google.com/adwords/answer/2580383?hl=ja&utm_id=ad」である。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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