JRで北陸と関西をつなぐ特急列車はサンダーバードです。金沢・京都間は約2時間。指定席を取るか自由席で行くかは微妙な時間ですが、遠田は基本的にサンダーバードなら指定席を取ることにしています。
指定席をとる理由は、サンダーバードには特定の席にだけパソコン用のAC100V電源が用意されており、その席を確保するためです。充電用のコンセントがある席は1車両に8席しかありません。非常に少ないので要注意です。
【注意】北陸新幹線が敦賀延伸する前は、サンダーバードに自由席がありましたが、現在のサンダーバードは自由席がなく指定席のみで運用しています。
サンダーバードの電源席
サンダーバードで電源が用意されているのは車両の最前列と最後列だけなので、1車両の中に8箇所だけです。
席の列番号だと1列目か16列目だけです。窓側にも通路側にも電源がありますが席でいうと、1A、1B、1C、1Dと16A、16B、16C、16Dの8席が電源のある席です。
サンダーバードでは電源確保のために指定席をとります
なお、自由席車両にも電源はありますが、人気の席なのでなかなか座れません。だからこの電源席確保を確実にするために指定席を取ります。
この電源はAC100Vで1.5AまでOKとなっているので、充電しながら使うこともできる十分な電力供給ができます。
普通のノートパソコンや携帯電話、スマートホン、デジカメなどの小型デバイスの充電にも使いたいなら、二口以上の電源タップとACアダブタを持参すれば複数使えるのがよいです。私は3口の電源タップをふだんから持ち歩いていますが、サンダーバードに乗るときは必携です。
電源があるサンダーバードは型式 683系4000番台
ただし、すべてのサンダーバードにコンセントがあるわけでありません。電源コンセントがあるのは新型(型式 683系4000番台)だけで、古い車両には電源コンセントはありません。
現在、サンダーバードは、大阪と北陸を結ぶ主要な特急で、大きく分けて富山発着と金沢発着の二種類があります。富山発着の場合はほぼ新型(型式 683系4000番台)なので電源コンセントがああります。
【その後追記】
2015年3月に北陸新幹線が開業してから、サンダーバードは金沢発着のみとなりました。(富山から金沢の移動は普通列車か北陸新幹線を利用し、金沢駅で乗り換えとなります)
また2024年3月に北陸新幹線は福井県まで延伸し敦賀駅が終着駅になります。この影響でサーダーバードそのものの存続が心配されましたが、敦賀と大阪間での運行に変わりました。そのさいに自由席がなくなり指定席のみとなりました。
なお、北陸新幹線は全席に電源があります。
▼サンダーバードの電源席(以下の図だと電源席は1A、1B、1C、1D、16A、16B、16C、16Dです)
14列目には要注意
また車両内の座席番号で、最後尾列が16列目のときと14列目のときがあります。以前、JRみどりの窓口のオペレータに「電源のある席」をお願いしたら14列目のチケットだったことことがありましたが、実際に乗ってみると最後尾は16列目だったことがあります。
このときは、幸いにも16列目が空いていたので、車掌さんにおねがいして16列目に席を移動させてもらったことがあります。みどりの窓口のオペレーターさんでも間違えるくらいなので、本当に要注意です。
WEB予約でサンダーバードの電源席を確保したい場合は、JR西日本のJRおでかけネットe5489で席を指定するのがよいです。
座席の電源は、いずれすべての車両につくでしょうね。さらにAC100Vでなく直流5VのUSB電源に変わる日が来るかもしれません。高速バスなどでは全席にUSB電源があるという例も増えているので電車でも早く実現してほしいものです。
サンダーバードのグリーン車には全席に電源あり
サンダーバードは自由席も指定席も電源があるのは最前列と最後列のみ。
しかし、グリーン車では全席に電源がついているとのこと。全席に電源があるのは便利なので、希望の指定席がとれなかった場合は電源確保の意味でもグリーン席を選ぶのは「あり」かもしれませんね。グリーン車の座席は、普通車の4列(2+2)と違い3列(2+1)なので、隣の人との空間がかなり広くゆったりしています。とくに一人で乗るビジネスマンにはひとりがけの席が人気です。
※この写真はJRおでかけネットから引用しました
なお、全席電源があるグリーン席は、リニューアルした車両に限るらしいので、古い車両でないことをチェックしておいたほうがいいです。
サンダーバードでインターネット(Wi-Fi)が使える
サンダーバード16号、18号はwifiが使えました
サンダーバードの車両が新型になってから徐々にwifiが使える車両が増えています。
しかし、すべてのサンダーバードではなく、使える場合と使えない場合があります。
JR西日本のホームページを見ても詳細な公式情報がありませんが、PDFの資料がありました。
特急「サンダーバード」における訪日外国人のお客様向け無料公衆無線LANサービスの開始について
インバウンド対策だそうです。え、wifiは国内(日本人)向けでないのか…という衝撃もありますね。
このWi-Fi提供は2022年10月1日からで、サンダーバード全192両のうち、108両でWi-Fiが使えるようになり、順次利用車両を増やしていくとのことです。
自分の体験および関係者の体験談から状況を整理してみました。
wifiが使えるサンダーバードには以下のような共通点があります。
・9両編成以上であること
ただし
・6両編成+3両編成で9両編成になっている場合はすべての車両が新型でない可能性が高くwifiは運用されていないようです
▼wifiが使えたサンダーバード18号(2023年5月28日)
金沢から大阪に向かうサンダーバード18号の車内には「Wi-Fi」のステッカーが貼ってありました。(wifiが使えました)
2023年12月11日に乗ったサンダーバード16号でもwifiが使えました。そのさいにスピードテストをしてみました。
下りは10Mbpsでているのでまぁまぁの速さですが、上りは0.14Mbpsとかなり遅いです。ちょっと重い添付ファイルをつけたメールの送信だと遅いな~と感じるかもしれません。
ホームページを見たりSNSをしたりするだけなら問題ないくらいですけどね。
サンダーバード31号はwifiが使えませんでした
▼wifiが使えなかったサンダーバード31号(2023年5月29日)
大阪から金沢に向かうサンダーバード31号の車内には「Wi-Fi」のステッカーが貼ってありませんでした。(wifiが使えませんでした、残念)
※ちなみにサンダーバードの号数は、偶数なら金沢から大阪行きで、奇数なら大阪から金沢行き、で判断できます
このあたりは少ない経験則なのでまだ断定はできないと思います。詳しいかたの情報があれば教えてほしいです。
京都駅では無料wifiが使えました
ちなみに、京都の地下鉄駅には無料のwifiが飛んでいました。「どなたでも3時間まで無料でwifiが使えます。」というのは観光都市京都らしいおもてなしだなぁと感心しました。
このページの要約(JR西日本のサンダーバード)
電源コンセント: サンダーバードの各車両には、特定の席にのみAC100Vの電源コンセントが設置されています。それらは各車両の最前列と最後列(1A, 1B, 1C, 1D, 16A, 16B, 16C, 16D)に8席だけあります。
電源容量: これらのコンセントは最大1.5Aまで対応しており、ノートパソコンやスマートフォンなどの小型デバイスの充電に適しています。多くの乗客は複数のデバイスを充電するためにマルチソケットの電源タップを持参します。
電源コンセントがある車両: 全てのサンダーバード車両に電源コンセントがあるわけではなく、新型の683系4000番台にのみ設置されています。
サンダーバードの将来: 2024年3月に北陸新幹線が福井県まで延伸されることにより、サンダーバードそのものの存続が不透明ですが、敦賀と大阪間で運行が変わる可能性があります。
グリーン車の特徴: グリーン車(一等車)では全席に電源が備わっており、2+1の座席配置でより広々としています。特に一人で旅行するビジネスマンに人気です。
Wi-Fiの利用可能性: Wi-Fiは新型車両に徐々に導入されていますが、全ての車両で利用可能というわけではありません。2022年10月現在、192両中108両でWi-Fiが使用可能です。
列車番号による識別: サンダーバードの列車は、偶数番号が金沢から大阪行き、奇数番号が大阪から金沢行きであることにより識別できます。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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