農業アグリビジネス

加賀れんこんチップスは農家の6次産業化ビジネスの成果だった

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加賀れんこんチップス加賀れんこんは加賀野菜15種の中のひとつ。加賀野菜の中では五郎島金時と並んで人気が高い野菜だ。加賀野菜は戦前(昭和20年)以前から金沢を中心として栽培されていた野菜で、金沢市農産物ブランド協会が認定している。
加賀れんこんはもちもちしていてシャキシャキ感もあり煮物や天ぷらなどにするとうまい。
その
加賀れんこんをチップスにした加賀れんこんチップスがうまい。パリパリした食感と絶妙の塩味で食べだすと止まらない。加賀れんこんチップスは金沢市のれんこん農家(農事法人)が自分たちの手で作っているれんこんをチップスにして袋菓子として販売されているものだ。地産地消の6次産業化、農産物商品である。

加賀れんこんチップスは農家の6次産業化ビジネス

加賀れんこんチップス
加賀れんこんチップス

加賀れんこんチップスは、「農事組合法人 蓮だより(代表 川端 崇文)」が製造販売している。一袋@550円。

以下の内容は「いしかわ農業人材機構」の
http://inz.jpn.org/nougyou-1/nougyou-1-4/cat99/post-129.html
より引用

川端崇文さん

「人に喜ばれるものを作りたい」がメインテーマです!(川端 崇文)

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川端 崇文 (かわばた たかのり)

石川県金沢市生まれ
サラリーマンを経験した後、就農を決意
れんこん農家で1年間の研修を経て就農。現在就農3年目となる
河北潟でれんこん1.5ha、水稲1.8haを生産し、金沢れんこん生産組合の販売副会長を務めている

就農のきっかけから就農まで

小さい頃から農業に対する夢はあった。とりあえず社会勉強としてサラリーマンをやったが、今後について考えた時、農業の夢を叶えたいと思い、就農を決意した。
祖父母が家庭菜園でものを作っていたし、これまでも実家で兼業で米を作っていたので作業を手伝ったことはあった。ただ、実際に就農しようとして父に相談したところ、米だけでは生活できないと言われた。
そこで他の品目を考えたところ、れんこんにたどり着いた。米以外にれんこんをやろうと思ったのは、祖父母がれんこんを作っており、人にあげた時に一番喜ばれていたからである。
れんこんの畑は持っていなかったので、土地を求めていたところ、知り合いかられんこんの農地を貸したい人がいると聞いた。そこで借りる条件として1年間れんこんの研修をやることになり、研修をやらせてもらった。始めた頃は何も知らなかったけど、1年間畑で勉強でき、基本的な知識は身についた。
妻ははじめは就農に反対していたが、今では時間の融通もきくし、子供と接する時間もたくさんあるので、理解してもらえている。

就農してから現在まで

今でも栽培の面では地域特産マイスターの本さんにお世話になっている。それに、地域の人にもすぐにとけ込めた。周りは歳を取っている人が多いが、話していると勉強になるし、とても楽しい。それに、生産組合の中で自分のような若い人もいるので、その人とも情報交換をしながら仕事ができている。
今は生産組合の販売副部長をやらせてもらっている。自分の子供の幼稚園にれんこんを飾らせてもらうこともあるので、れんこんを子供に説明するときにどのように説明したらわかりやすいかを考えたりもしている。それも楽しい。
他に沢山やってみたいこともあるが、今はれんこんを突き詰めていきたい。後々は化学肥料に頼らずに有機肥料のみで生産ができるようにしていきたい。
とにかくやりたいことは沢山ある。しんどいと思ったことはあるけど、それを超えるくらいに今は楽しい。本当に自分は恵まれているし、満たされていると思う。

将来はこんな農業をめざします!

お客さんの「美味しい!」と喜ばれる顔をもっと見たいです!
誇りを持ってれんこんを作ります!年間を通じてパーフェクトな栽培技術を身につけ、規模拡大を目指したい。