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村上和雄氏金沢講演は「遺伝子をスイッチオンにして可能性を伸ばす」という演題だった

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村上和雄金沢講演「心が変われば遺伝子オンになる! 望みはかなう きっとよくなる」 など、30冊以上の本を出版、テレビにも多数出演している村上和雄氏が金沢で講演ということで聴講した。 村上和雄氏は世界で最初に高血圧の原因である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功し、一躍世界的な業績として評価される。生命科学分野でノーベル賞有力候補とされる注目の人だ。
金沢公演のタイトルは「遺伝子をスイッチオンにして可能性を伸ばす」。会場のテルメ金沢の1階ホールには約500席が満席となった。

村上和雄氏は現在78歳と高齢だが、終始立ったまま講演をされた。

真面目な表情から時折繰り出されるオヤジギャグ的なユーモア発言はジャブのように積み重ねられ、終演まで楽しく学ばせていただいた。すばらしい講演だった。

今回の学びメモ

  • 全ての生き物(動物も植物も昆虫も微生物も)の遺伝子(DNA)は同じ構造である
  • 38億年前から遺伝子(DNA)の構造は変わっていない
  • 遺伝子の98%は使われず眠ったまま
  • 遺伝子は分単位でスイッチのオンオフを切り替えている
  • 人の遺伝子は99.5%が他の人と同じで、違いは0.5%程度しかない
  • 使われていない遺伝子にもなにか意味があるはずである
  • 遺伝子と笑いの関係を研究した結果、笑うことで病気の改善になることがわかった
  • 遺伝子のスイッチをオン・オフに切り替えるのは心の力
  • いい遺伝子のスイッチオンに有効なのは、感謝、感動、喜び、祈り、笑など
  • 病気や試練などつらいことでも心の持ち方次第で、いい遺伝子のスイッチオンになる
  • 遺伝子は人間が作ったものではない
  • 遺伝子を作った偉大な存在を「サムシンググレート」と呼ぶことにした
  • 人生はニコニコ顔で命がけ

笑いで病気の症状が改善するという研究は吉本興業と組んで実施したそうである。糖尿病患者20数名に対して、二日間行なったという実験結果のハナシにはおおいに興味を持った。実験内容は、大学教授の難しい講義を40分聞いた後と、漫才を40分聞いた後の血糖値の違いを測定するというもの。講義後の血糖値は平均123だったのに対し、漫才の後の血糖値は平均77だったということで劇的に効果が認められた。笑いで血糖値が下がるということで外国メディアからも大いに取り上げられたとのことである。

村上 和雄(むらかみ かずお、1936年1月2日)日本の分子生物学者。筑波大学名誉教授。農学博士(京都大学、1963年)。