石川県内のスーパーマーケット「どんたく」は楽天チェックを開始をした。スマートフォンでチェックインすれば楽天スーパーポイントがもらえるサービスで7月からスタートしたサービスである。買い物をしなくてもとにかく来店すればチェックインできるので消費者にとってもお得なサービス。スーパーマーケットの販促の基本は折込チラシだが、年々集客効果が薄れている。また価格訴求すればするほど、安売り競争に拍車がかかる。コストの安い集客ツールとしては、このようなチェックインサービスは有効ではないだろうか。
スマートフォンで楽天チェックというアプリを入れれば、チェックインができ、ポイントをもらって貯めることができる。たまったポイントはネット通販などで利用可能。
楽天チェック
http://check.rakuten.co.jp/
楽天の会員数は約9000万人(2013年12月末時点で8976万人)。この顧客基盤をネットショップではなく、実店舗の集客拡大に活用する。2014年4月からスタートしたオムニチャネル対応の新サービスである。楽天チェックの大きな特徴は成果報酬型の広告であるということである。広告費は固定ではなく、来店数に応じて支払うしくみになっている。
これは検索のリスティング広告と同じしくみである。検索の広告はクリックされた分だけ広告費を支払うことになっている。PPC広告ともいわれる。PPC広告とは、P:ペイ(支払い)、P:パー、C:クリックの略で、クリックされた分だけ支払うという意味である。楽天チェックも同じで、来店しチェックインした数だけ支払うという成果報酬型広告である。
実際にどんたくかほく店の店内でチェックインしてみた。楽天チェックはスマートフォンの位置情報に超音波感知のしくみも取り入れている。店頭だけではチェックインができない。店内に入ると、「鮮魚売り場の近く」でチェックインできることがわかる。このあたりはシビアな運営をしている。
無印良品のMUJIパスポートにもチェックインサービスがあるが、MUJIでは店内に入らなくても、位置情報だけで店舗周辺600m以内にいることがわかればチェックイン可能である。
チェックインすると、ポイントがたまる。
今後、楽天チェックの導入店が増加するだろう。これまで小売店の集客はチラシやDMなどの印刷物が中心だったが、このようなスマートフォンを使ったサービスが増えていくだろう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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