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Gmailでメルマガを受信すると変な日本語になってしまう現象が多発しています、その原因と対策をまとめました

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Gmailでメルマガを受信すると変な日本語になってしまう現象Gmailで受信するメルマガの日本語がおかしな表示になってしまうという現象が多発しています。このような現象は3月くらいから目立つようになっていて、当社から送っているメルマガだけでなく、有名人の有料メルマガでも同じような不具合が発生しています。
Googleの自動翻訳が誤作動しているというのが主な理由のようですが、その原因と対策について調べました。

Gmailの自動翻訳によるメール本文の誤変換について

~メールマガジン発行者・読者の皆さまへのご注意と対応方法~

近年、Gmailで受信した日本語のメールマガジンが、まるで機械翻訳されたかのような不自然な文章に変わってしまうという現象が報告されています。この問題は、Googleの自動翻訳機能がメールの言語を誤って判定することに起因すると考えられています。

実際に報告されている不具合の例

大手のメールマガジン配信サービスや無料メルマガシステム「Acmailer」でもこの問題が発生しておいます。

  • 本来は自然な日本語で書かれていたメルマガが、Gmail上で受信すると妙にぎこちない文章に変換されていた

  • 「日本語に翻訳」というバーをクリックしたことで、内容が意味不明な日本語になってしまった

このような事例が複数寄せられています。特に、HTML形式のメールや、一部に英単語が含まれているメールにおいて、このような変換が起こりやすいようです。

どもどもカフェのメルマガでも変な日本語でした

Gmailでメルマガを受信すると変な日本語になってしまう現象

これは昨日の「どもどもカフェ」のことを配信したメルマガですが、Gmailで受信するとGoogle翻訳が自動動作した場合は変な日本語になってしまいます。このメルマガの配信システムは「Acmailer」です。

中島聡さんのまぐまぐ有料メルマガの事例

有名な「まぐまぐ」というメルマガでも変な日本語になるという不具合が問題になっています。中島聡さんが発行している「週刊 Life is beautiful」でも、受信している読者からの苦情が起きていて、x(ツイッター)で話題になっていました。

Gmailでメルマガを受信すると変な日本語になってしまう現象

なんと27%が変な日本語で表示されていたそうです。Gmail以外で受信している人はほぼ不具合が起きていないようですので、もしもGmail受信者だけに絞れば過半数が変な日本語を読んでいたのかもしれません。

このような現象が起こる理由

主な原因は、Gmailの自動翻訳機能が、メールの本文を英語であると誤認識することです。その結果、以下のような変換プロセスが働いてしまいます。

  • 日本語のメールを「英語」と誤認識

  • 自動的に「英語 → 日本語」の翻訳処理を実行

  • 元の自然な日本語が、翻訳を経て不自然な文に変わってしまう

HTML形式のメールに含まれるタグやレイアウトの影響で、Googleが誤認識しやすくなる場合もあるようです。

読者の方への対策

このような誤翻訳を防ぐために、以下の対応をお勧めします。

  1. 翻訳機能を無効にする
    メール本文の上部に「日本語に翻訳」と表示されるバーがある場合、右側の「×」をクリックし、「今後、英語を翻訳しない」を選択してください。

  2. 原文を表示する
    すでに翻訳された状態で表示されている場合は、「原文を表示」ボタンをクリックすることで、元の正しい日本語の文章を見ることができます。
    ↑「原文を表示」をクリックしてください

メールマガジン発行者の方への注意点

発行者の皆さまには、以下のような対策を講じることで、読者への誤解や混乱を避けることができます。

  1. メールの言語設定を正しく行う
    メールのヘッダーに Content-Language: ja といった言語指定を明記することで、Googleの判定ミスを防ぎやすくなります。

  2. HTML構造を見直す
    タグの使い方によっては誤認識されることがあるため、必要以上に複雑な構造を避け、シンプルなレイアウトを心がけてください。

  3. プレーンテキスト版の併用
    HTMLメールだけでなく、同じ内容のプレーンテキスト版も併せて配信することで、受信環境によらず安定して読んでもらえる可能性が高まります。

今後の対応について

Gmailは定期的に機能改善やアルゴリズムの変更が行われているため、今回のような不具合が将来的に改善される可能性もあります。

一方で、仕様変更によって新たな問題が発生することも考えられます。そのため、発行者・読者の双方が、定期的に最新の情報を確認し、柔軟に対応することが大切です。