アイフォーン(iphone / ipod touch)

iPhone6をカーナビにするのは現実的な利用方法でAppleの地図アプリでもグーグルマップでもバッチリナビできる

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iphone6をカーナビにするiphone6をカーナビにしてみた。愛車には4年前に購入したパナソニック製のカーナビをつけてあるので不自由はしていないが、iPhone6+格安SIMでちゃんとタイムリーなナビができるかどうかを確認したかったからだ。格安SIMはDTIの月額約500円のもので、通信速度は上下250Kbpsと遅い。最近のLTEは下り100Mbpsを超える速度がでるらしいので、400倍ほどの遅さだ。しかし、250Kbpsというのはインターネット普及期のISDNが64Kbpsに比べると4倍ほど早い。また上下200Kbps程度あれば音声通話もできるという情報もある。
ならばカーナビで使う程度の通信料なら問題ないのではないかという判断である。なにはともあれ使ってみるのが一番てっとりばやい答になる。

いつもはモバイルwifiルーターをオンにしているので、iPhone6側でwifiをオフにしてdocomoの電波を拾って通信するように設定した。まずはグーグルマップで金沢市諸江あたりから自社(ドモドモコーポレーション)までを検索。国道8号線を走る道路を選択してナビをスタートした。

Googleマップナビ

使ってみるとまったく問題ない。とてもスムーズなナビである。というより、4年前に買ったナビ専用機よりも詳細で正確な案内をタイムリーにしてくれるではないか。地図表示が乱れたり画像がジャミジャミになったり自車位置がずれたりという不具合を少しは期待したが、まったく問題なかった。またリルートが早いのにも驚いた。想定進路とは違うところで右折しようとすると、方向を右に45度位曲がって信号待ちしているときに右折のリルートをした。いつも使う専用カーナビだと完全に右折して数十メートル走らないとリルートしないので、この俊敏さは特筆モノである。おそらくiPhoneに内蔵されているコンパスなどからの情報で車が進路変更したことを察知するのであろう。

▼グーグルマップのナビ

iphone6をカーナビにする

グーグルマップのカーナビモードはベータ版となっていたが、十分に使える状況だった。

次はappleのマップを使ったナビも試してみた。iPhoneに最初からついている地図アプリである。以前のappleのマップは不正確で使いにくいという評判だったがiOs8になってから劇的によくなっている。

▼appleマップのナビ(iPhoneに最初からついている地図アプリ)

applenavi.jpg

カーナビで使うことだけなら、グーグルマップよりこのappleのナビのほうがよかった。自車位置の地図がインターの出入口やコンビニの駐車場などを自動的に判断し、拡大縮小をしてくれて、そのタイミングもバッチリなのである。上記の画像はコンビニの駐車場で撮影したもので、停車したせいだろうか自動的に拡大表示になっている。

iPhone6をカーナビで使う

どちらの地図アプリを使うかはおいておいて、iPhone6をカーナビで使うのは「あり」だといえそうだ。使ってみた感想として以下のことが挙げられる。

  • 表示が早くて地図位置が正確
  • 進路変更したときのリルートが早い
  • 画面が大きいので見やすい
  • 自宅や事務所で訪問先を確認してセットしておける
  • 地図は自動的に更新され最新情報を表示される

メリットが多いがデメリットもある。カーナビ専用機は温度変化の激しい車内にも耐えられるような設計になっているだろうが、iPhoneだとそうはいかない。また、iPhoneを車内のダッシュボードに固定する専用の台が必要になる。

それでもiPhoneひとつでカーナビできるというのはとても便利である。

4年も経つと道路事情が変化しているのでカーナビの地図情報が古くなっている。地図情報のSDカードを追加購入しようかと思っていたが、調べたら3万円近くもするのに驚いた。iPhoneのカーナビなら地図情報は自動的にアップデートされるので追加の費用は発生しないし、なにより最新地図で案内してくれるのが便利である。

スマートフォンが起こした消費者の購買行動の変化に「デジカメを買わなくなった」ということがある。同様にカーナビ市場も先行きは不安だろう。この体験をしてしまうと、自分はもうカーナビを買わないような気がする。