北陸三国志ネット交流会で2/27に林農産を見学した。
社長の林浩陽氏は「農業を通じ豊かな生活を創造すること」という経営理念を語った。林農産は天皇杯を受賞したこともある農業法人。6次産業化を早く推進した成功例として全国的にも名高い。水稲と餅加工品を自社直売所で販売している。ネット通販にも積極的に取り組み、売上のほとんどが一般消費者への直売になっている。
その林農産にはユニークなキャッチフレーズがある。それは「23世紀型お笑い系百姓」。このネーミングに込められた思いはなにか。今回の見学会で直接林社長から聞くことができた。
石川県野々市市にある林農産は株式会社
林農産を見学
林農産の経営理念は「農業を通じ豊かな生活を創造すること」
「23世紀型お笑い系百姓」というネーミングに込められた思いとは…。
自然と共生して暮らしてきたアイヌ民族やインディアンなどは、重要な意思決定をするさいに数世代先のことまで考慮したという。
23世紀型とは
「23世紀型」というのは200年後を見据えるということ。7世代先のことまで考えて経営をするということである。200年後も変わらないポリシーで経営していけるかどうかを内外に公開するということだった。とても強い未来性を今風の言葉でわかりやすく表現したのが「23世紀型」ということである。
お笑い系とは
「お笑い系」というのは、楽しく明るくということだろう。大事なことを重々しく伝える方法もあるが、明るくチャーミングに伝える方法もある。重要なことは日々継続して言い続けることが大事だが、「笑い」が入ることで自然に身にしみいるように体得できていくという効果は大きい。
「百姓」とは「なんでもできる多機能なスーパー農業者」のことである。かつてNHKでは「百姓」という言葉は放送禁止用語だった。どん百姓とか水飲み百姓とかというのは人権に関わるような悪口であるということだったのだろう。しかし、林農産では「百姓」という言葉を非常にポジティブに捉えている。そもそも百姓の「姓」は「かばね」と読み、能力(スキル)のことを表す。だから百姓とは「百のスキルを持つスーパーマン」という意味だったはずである。たしかに農業は変動する天候自然の中で作物を育てるというダイナミックな仕事なので、複数の技術や知恵を総合的に駆使しなければならない。誰でもできるような簡単な仕事ではない。林農産は誇りをもって「百姓」と言っているのである。
だから「23世紀型お笑い系農業」
だから「23世紀型お笑い系農業」というのは、「未来を見据えたアグリビジネスを行う明るく元気な農業法人で、常に向上心を持ってスキルアップしていく」という決意表明なのである。すばらしいネーミングだ。
食育に注力
そして、林農産が「農業を通じ豊かな生活を創造すること」のために実践していることが「食育」である。
林農産の林浩陽社長は、幼稚園、保育所、小学校などの食育授業の講師として、毎年20~30回も講演をしているという。食の大切さを小さな子どもたちに知ってもらうためである。通算の食育講演回数は500回を超えているという。林さんの食育授業は、野菜を使ってわかりやすく説明する。本物の野菜とプラスチックでできたニセモノの野菜の比較。土の中でできる野菜と空中で実る野菜の比較。これらをわかりやすく説明する。今回はそのデモもしてくれた。
世界一分かりやすい食育授業
林さんちのゆかいな米つくり・世界一分かりやすい食育授業・子供版
「林さんちのいのちのじゅもん」という歌もあり、食育授業で歌っているという。この徹底ぶりはすばらしい。
林さんちのいのちのじゅもん
※この動画は子どもたちが歌っている「林さんちのいのちのじゅもん」
林農産はネット通販にも力を入れている
ネット通販に関する取り組み経緯と実績も説明してくれた。
昨年取り組んだ「ミルキークイーンのLP(ランディングページ)により、これまでと違う層にあらたな売上ができたのが大きな成果。転換率も3%以上と高く、効果がよすぎて、早々にミルキークイーンが売り切れてしまったのが想定外だったそうだ。ネット通販も順調に業績を伸ばしている。
かきもちのカーテンの下で記念撮影
林浩陽氏の熱いトークをたっぷり聞いたあとは全員で記念撮影。林農産の施設内でかきもちを乾燥させるためのかきもちのカーテンの下で撮影した。
懇親会は松任シーサイド
その後、松任シーサイドに移動し懇親会。今回は宿泊者が多く14名の参加となった。
北陸三国志の林農産見学は、餅つきから始まり、熱いトークが真夜中まで続いた。準備もたいへんだっただろう。本当にありがとう、林農産の林浩陽社長さま。そして、多数の参加者に感謝である。
林農産のWEBサイト
林農産のWEBサイトは会社案内サイトと通販サイトでドメインをわけて運営している。
▼林農産 通販サイト
http://hayashisanchi.jp/
▼林農産 会社案内サイト
http://hayashisanchi.co.jp/
お米やお餅の購入は林農産通販サイトが便利である。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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