日本海

ひねもすのたりのたりかな…春の日本海はおだやかで終日ぼーっと眺めていたいくらい落ち着く風景だった(珠洲の海岸にて)

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珠洲の海仕事で珠洲市にきた。昼休みに海岸線に出て海を見た。春の海は暖かく穏やかだった。一日中海を見ながらぼーっとしていたいくらい居心地がいい。
「春の海 ひねもすのたり のたりかな」という蕪村の句を思い出す。「ひねもす」とは「終日(一日中)」という意味。「日の目もすがら」が「ひめもす」、「ひねもす」となったようで、ゆっくりとという意味の「のたり」とあいまって独自のゆるやかな感じがでている。今日の珠洲の海はまさにそんな感じ。暖かく、風やわらかく、波おだやかで、静けさの中に鳥たちの鳴き声が耳に入る。能登半島の海は西側の外浦と東側の内浦で性質がまったく違う。富山湾と連続した地形の内浦は波がおだやかでやさしい海だ。

春の珠洲の海はひねもすのたりのたりかな


珠洲に観光客が増えているそうだ。NHK朝ドラ「まれ」の主要ロケ地はお隣の輪島市だが、塩田は珠洲市である。輪島ばかりが目立つが実は珠洲市もかなりロケに使われているようだ。また、ドラマ内でたびたび七輪が登場しているが、七輪は珠洲の珪藻土で切り出したものだ。さらに永作博美主演の映画「さいはてにて」で船小屋のカフェが登場するが、このロケ地も珠洲である。モデルとなったカフェは珠洲市中心部に本店がある二三味珈琲。

二三味珈琲

今日のおすすめコーヒーは深煎りだが後味すっきりだった。二三味珈琲は県外からも来客や取り寄せがある人気のコーヒー店。能登観光の途中、コーヒーブレイクに立ち寄るののもいい。