Googleアナリティクスでは目標設定をしておくことを推奨している。典型的な例はメールフォームで送信完了した場合の「送信完了ページ」を目標(ゴール)として設定することだ。こうすることで、メールフォームへの誘導がうまくいっているかどうか、フォームでの離脱がどのくらいあるか、最終的に送信完了した数はどれくらいでその率(CVR)はどのくらいなのかが測定できるようになる。このようなゴール設定をすることで、目標数値を意識することになり、WEBサイトの目標達成に関する意識がぐんと高まるのがメリットだ。
さて、あるWEBサイトのゴールが外部のWEBサイトへのリンクをクリックすることだとしたらどのようにゴール設定をすればいいだろうか。実際に、ブログから自分が管理するネットショプへのリンクがどれくらいあるかなどをブログのアナリティクスで測定するさいにもこのような設定が必要にある。
基本的に、外部リンクをクリックした場合の測定は困難である。別ドメインの外部サイトに移動してしまったら、アナリティクスではその先のアクセス解析はできなくなるからだ。
上記の例で、サイトAのアナリティクスのトラッキングコードとサイトBのアナリティクスのトラッキングコードが同じであれば、別サイトでも同一アナリティクスの管理画面でページ遷移の測定が可能である。
しかし、一般的に別ドメインのサイトAとサイトBは別々のアナリティクスで管理されているし、今回もその状況だとする。
サイトAからサイトBにページ遷移したさいのゴール設定をサイトAのアナリティクスで測定する方法は2つある。
1つは「イベント設定」である。イベント設定による測定は、ファイルのダウンロードを測定する方法で説明した方法と基本的に同じなので省略する。この方法で実践したい場合は「ファイルのダウンロード回数はアナリティクスでイベント設定すれば測定可能になる」を参照のこと。
もう1つの方法は、ジャンプページ(メタリフレッシュによるリダイレクト)を使った測定方法である。以下、この方法を説明する。
ジャンプページ(メタリフレッシュによるリダイレクト)を使って外部へのリンククリックを目標設定する
この方法は上記のように、いったん「jump.html」というサイト内部にリンク誘導することでアナリティクスで測定している。jump.htmlにはメタリフレッシュで1秒後に自動的に目的の外部サイトのページにジャンプ(リダイレクト)している。ユーザーには1秒ほど遅延が発生するが、確実に測定可能な方法である。
jump.htmlファイルのヘッダ内に
<meta http-equiv=”refresh” content=”秒数;URL=外部リンク先のURL” />
というメタタグを挿入するだけでよい。
以下はjump.htmlの例
<html>
<head>
<title>外部サイトへのリンク</title>
<meta http-equiv=”Content-Type” content=”text/html; charset=Shift_JIS”><script>
(function(i,s,o,g,r,a,m){i[‘GoogleAnalyticsObject’]=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,’script’,’//www.google-analytics.com/analytics.js’,’ga’);ga(‘create’, ‘UA-*********-1‘, ‘auto’);
ga(‘require’, ‘displayfeatures’);
ga(‘send’, ‘pageview’);</script>
<meta HTTP-EQUIV=”refresh”
CONTENT=”1;url=http://外部サイトのURL/page2.html“></head>
<body>
<a href=”外部サイトのURL/page2.html“>外部サイトのURL/page2.html</a></body>
</html>
※赤文字のところは自分のアナリティクスのトラッキングコードや飛ばしたい外部URLに変更すること
このhtmlの記述では、メタリフレッシュの前にアナリティクスのトラッキングコードを持ってきている。これは測定を確実に実施するためである。また、秒数を0でなく1にしているのも同じ理由で、確実にアナリティクスのトラッキングコードを読み込んで測定するというためである。たぶん0秒にしても測定できるはずだが、1秒にしても実際の動作時間にあまり変わりがないので、測定が確実にできる1秒という設定を推奨しておく。
実例では、当ブログで「MS互換パックのダウンロード」というページで設定してあるのがこの方法である。
上記の画像は、アナリティクスの「コンバージョン」→「目標」→「目標達成プロセス」で確認したページ遷移の流れである。
最後の「MS互換パックダウンロード」というのはジャンプページになっており、このページに到達すると1秒でマイクロソフトの互換パックダウンロードのページへ遷移する。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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