金沢市中央卸売市場の取扱高はWEBサイトで公開されている。気になることがあって調べてみた。ここ10年の青果や水産物の取扱高が激減しているのではないかという推測があったからだ。たしかに平成22年までは下り坂を転がり落ちるように下がり続けていた。しかし平成24年ころまで横ばいで推移しあと反転。最新値の平成26年データで見ると急増しておりV字回復していることがわかった。この傾向は青果も水産物もほぼ同じ。グラフは水産物のデータを元にして作成したものである。
金沢市中央卸売市場の水産部取扱高のグラフ
平成26年度の水産物取扱高は、平成24年の年間456億円が底で平成26年には490億円にまで伸びている。
海洋資源の減少が心配だったが、ここ数年の中央卸売市場の回復ぶりをみるとそんな心配は不要なのか。
また、平成27年3月に北陸新幹線が開業。その後、金沢ブームで北陸の魚が売れている。先日解禁したばかりのカニや高級魚として注目されているのどぐろなどは軒並み値上がりしている。このグラフは漁獲量ではなく金額なので、値上がりするとグラフも右肩上がりになる。
今後どのように推移していくのかに注目したい。
年度 | 水産物取扱高(単位:億円) |
平成17年度 | 586 |
平成18年度 | 569 |
平成19年度 | 546 |
平成20年度 | 531 |
平成21年度 | 479 |
平成22年度 | 457 |
平成23年度 | 461 |
平成24年度 | 456 |
平成25年度 | 469 |
平成26年度 | 490 |
※この表とグラフは金沢市のWEBサイトで公開されている「年別取扱総括表(S41年~現在)」というデータを元に構成しなおしたものです。
※データ出典 http://www.kanazawa-market.or.jp/Homepage/PDF/annual_report/
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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