なりすましメールは迷惑なメールである。そもそも送信元を詐称するというのは詐欺まがい行為であり、あやしさがある。そのようなメールは一切受信しないという設定ができる。それが受信側のSPF設定である。
SPFとは「Sender Policy Framework」の略で、電子メールにおける送信ドメイン認証のしくみである。SPFを送信側も受信側も設定しておけば、送信元ドメイン名を詐称するメールは受信しなくて済むようになる。
しかし、SPFにも問題もある。送信側がSPF設定をしていないと、正規のサーバから送信していたとしても送信元ドメイン確認ができないために、送ったメールが相手先に届かないということが起きてしまう。実際に、ある企業でどうしてもメールが届かないという問題が発生していたが、原因はこれだった。
なりすましメール対策
SPFのしくみ
▼SPFを送信側も受信側も導入している場合
上記の画像はIPA(情報処理推進機構)より引用
https://www.ipa.go.jp/security/topics/20120523_spf.html
送信側のドメインでSPF設定をする
受信側がSPF設定をしていると、送信側のメールサーバでSPF設定をしていないとメールが届かないという事態が発生する。いまや、SPF設定は必須だろう。
例えば、さくらインターネットだと、新規のドメイン取得をするとSPFは自動で設定できる。しかし、2014年01月28日以前からさくらインターネットを利用している場合はSPF設定を手動で行なう必要がある。
さくらインターネットでSPF設定をする方法
サーバコントロールパネルにログインし、ドメイン管理ページを開く。該当するドメインをクリックすると、「SPFレコードの利用を選んでください」という項目がある。この項目にチェックが入っていればOKだ。もしもチェックが入っていなかったらチェックしよう。
メールソフトの暗号形式を確認する
次に使用しているメールソフトの設定を確認しよう。長く使っているメールソフトだと、暗号化が「POP before SMTP(POP ビフォー SMTP)」のままになっているかもしれない。現在は「POP before SMTP」は推奨されていない。SMTP認証が使えるはずなので設定を変更しよう。
上記は秀丸メールというメールソフトの設定画面である。
このように、サーバのSPF設定とメールソフトのSMTP設定を行なったあと、無事に送信したメールが先方に届くようになった。
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とくにGmailでの受信で迷惑メール判定されにくくするための対策が重要になってきています。
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