石川県工業試験場内に「Iot相談窓口」がある。昨年より開設されており、AIやIotに関する相談に乗ってくれる機関である。工業試験場というと中小製造業しか相談に乗ってくれないように思うかもしれないが、いまや産業分野の境目がシームレスだから流通サービス業でも対応可能である。
設備の稼働状況の見える化や製品保管状況の見える化などが対象になるが、これは製造業だけの問題ではなく、流通業や農業分野でも該当する経営課題である。
AIやIotに関する相談に乗ってくれる機関
石川県工業試験場内の「Iot相談窓口」
石川県ではこのようなAIやIot導入に関して支援するために、「AI・IoTを活用した業務効率化・省力化支援事業」という補助金も用意している。すでに2018年度の申込締切は過ぎているが、同様の支援措置が追加される可能性もあるので注意しておきたい。
石川県工業試験場内には「Iot相談窓口」がある。
相談内容の一例
・IoT で使われる言葉の意味を知りたい(例:機械学習とは何?)
→専門職員が分かりやすく解説し、参考になる文献をご案内します。
・自社にどのように IoT が役立つかを知りたい
→身近な導入事例の紹介などの幅広いセミナーを紹介します。
・遠隔監視や制御などの IoT の機能を有した自社製品を開発したい
→専門職員を派遣して製品設計や、センサや通信機器の選定、ソフトウェア開発などのアドバイスをします。
・新たなサービスを展開するためにユーザ側での製品稼働状況などのデータを収集、解析できるようにしたい
→専門職員のチームによって、データの解析方法などのアドバイスをします。
・コスト削減や品質向上を図るために自社工場の生産設備にセンサを取り付けるなど生産管理を高度化したい
→専門職員のチームによって、センサの設置方法などのアドバイスをします。
・IoT 関連の製品やシステムを共同で開発できる企業を紹介して欲しい
→専門職員がノウハウや実績が豊富なパートナーを紹介します。
・IoT 関連の製品やシステムを開発するための資金を補助して欲しい
→専門職員が県や国等の助成制度等を紹介します。
詳しくは地場産業振興エリア内にある石川県工業試験場まで。
石川県工業試験場
http://www.irii.jp/
電 話:076-267-8084(電子情報部)
メール:iot@irii.jp
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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