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北海道内停電でDC(データセンター)に電力供給が停止中、日本の情報通信サービスは大丈夫なのか

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ishikaridcsakura.jpg北海道に震度7の大地震が起き甚大な被害が発生した。北海道内は大規模な停電や断水で生活者に大きな影響がでている。一刻でも早い復旧を祈りたい。
さて、実は北海道にはDC(データセンター)といわれているインターネットのサーバを集中管理しているところが多数ある。地震発生直後から北海道電力の電力供給が止まり自家発電に切り替えて稼働させているようだ。自家発電に使う重油は2日分程度の備蓄はあるそうだが、今回の大規模停電の復旧には少なくとも1週間はかかるといわれており心配な状況になっている。
(写真はさくらインターネットの石狩データセンター)

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当社が利用しているこのホームページのサーバはさくらインターネットで、おそらくサーバは北海道の石狩データセンターである。もしものときは、ホームページが表示できなくなってしまうかもしれない。

北海道にはDC(データセンター)が多い

北海道にはNEC、富士通、NTT、ソフトバンクなどの大手企業や関連会社のデータセンターがたくさんある。

北海道にデータセンターが多いのは、
・土地が広く安い
・気温が低い(冷却コストが安い)
・地震、津波、液状化などの災害リスクが低い
などのメリットがあるかだ。

データセンターを積極的に誘致している自治体(石狩市など)もあり、サーバ大手のさくらインターネットは石狩に東京ドーム並の5万平米超の敷地で大型のデータセンター運用。2011年の東日本大震災のあとに、電力需要の観点からも北海道にデータセンターを移す大企業が増えている。

そんななかで、今回の北海道の大規模停電は想定外。

もし、データセンターが止まると、われわれ生活者のサービスに大きな影響がでる。

いまやクラウドサービスが当たり前の時代。ふだんなにげなく使っているスマホやクレジットカードや交通系カードもインターネットにつながっている。そしてインターネットは端末と端末の通信なので、必ずどこかのサーバ(データセンター)を利用している。そのサーバは北海道にあるかもしれないのだ。

今回の北海道の大規模停電で、日本の情報通信サービスは大丈夫なのか、と本当に心配になった。

交通系カードのSuicaは来年からデータセンター利用を計画していたそうだがその計画に影響がでるかもしれない。ちなみにSuicaは自律分散型システムなのでセンターのサーバがたとえ止まっても3日くらいは運用できるらしい。

とにかく、一日も早い復旧を祈りたい。