グーグル(Google)は検索するユーザーに最適な検索結果を表示させるために常に改善を続けている。どうやら8月のアップデートはかなり大幅で、現在は検索結果が大きく変わってしまったようだ。どう変わったのかというと、よく似た言葉でも微妙に意図が違うキーワードを複数組み合わせると、検索結果がまるで違うものになってしまうという現象が頻発している。
「パソコン 不具合」という検索と、「パソコン 修理」という検索は、検索するユーザーが欲しい情報が違うはずである。
例えば同じ「パソコン」関係についてでも、検索窓に続けて入れるキーワードが「不具合」と「修理」では検索するユーザーの意図がかなり違う。
「パソコン 不具合」と検索するユーザーは、なんらかの原因でパソコンの動きがおかしくなり困った状態になり、とりあえず情報が欲しくて検索するというシーンが多いのではないだろうか。この段階では、不具合の原因がわかっていないので「修理」ということまでは考えていないだろう。
一方、「パソコン 修理」と検索するユーザーは、すでにパソコンが壊れていることを認識しており、修理するにはどうすればいいかということで検索しているのではないだろうか。修理といっても、機械的に壊れている場合もあるし、ソフトウエア的に壊れていそうな場合もあるので、この段階ではどちらの修理かはわからないが。
一見、似たような検索クエリの「パソコン 不具合」と「パソコン 修理」だが、ユーザーの意図はかなり違うことが想像できる。
これまでの検索結果は、上記の2つの場合はそれほど大きな違いはなかったような気がする。
現在では、「パソコン 不具合」と「パソコン 修理」の検索結果は大きく違っている。
▼「パソコン 不具合」という検索結果
「パソコン 不具合」という検索結果は、不具合や故障の原因を探るような情報のページが上位表示されている。「パソコン 故障」や「パソコン 壊れた」で検索した場合もよく似た検索結果だが、微妙に違うところがおもしろい。いずれにしても広告も少ないし、修理店ページの表示もあまりない。
では「パソコン 修理」はどうだろうか。
▼「パソコン 修理」という検索結果
この場合は広告が多く、パソコン修理サービスを提供している企業の地図が表示されている。おそらく「パソコン 修理」と検索するは、修理してくれる企業サービスを探している場合が多いということをGoogleのAIが学習した結果として、このような検索結果になったのではないだろうか。
さらに自然検索の結果は次のとおり。
ほとんど、修理サービスを実施している企業の一覧が表示されている。
このように、Googleは、ほんの少し違う検索クエリ(キーワードの組み合わせ)でもユーザーの意図の違いを推測して、検索結果を大幅に変更するようになった。
数年前から、Googleは「被リンクの質と量を評価」「コンテンツを評価」「ランクブレインというAIによる評価」という3本立てのアルゴリズムになっている。
ユーザーのちょっとした意図の違いでも検索結果に汲み取ろうとするGoogle。とくに最近では、検索サジェスト(検索候補の表示)が多様化し増加している傾向がある。情報提供する側としては、多様化するユーザーのニーズごとに別のLP(ランディングページ)を用意して対応するなどの工夫がますます重要になっていくだろう。
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