グーグルアナリティクス(Analytics)

熟読度CVをイベントで発生させアナリティクスで分析するにはGoogleタグマネージャを使う

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eventmadenagare200.jpg当サイトのグーグルアナリティクスのタグはGoogleタグマネージャで設定してある。今回はGoogleタグマネージャが3月から使えるようになった「スクロール距離」というトリガーを活用して「熟読度コンバージョン(熟読度CV)」を発生させ、分析できるようにした。
設定はすべてGoogleタグマネージャだけででき、分析はアナリティクスで行う。

熟読度コンバージョン(熟読度CV)とは

熟読度CVは、そのページの熟読度を表す指標である。閲覧数の大小に関係なく、そのページがユーザーからよく読まれているかどうかを表す。そのために、そのページの滞在時間が長いこと、と、ページ下部までスクロールされている最下部到達という両方が達成されていることが大事。
滞在時間だけの測定なら、たまたまページを開いたまま席を外したりすると読まれてもいないのに滞在時間が長くなる。また、下部へのスクロールだけの測定なら、スマホでさっと下部までスクロールして、すぐに離脱した場合でも最下部到達してしまう。いずれにしても熟読とはいい難い。そこで、滞在時間が長く最下部到達などのスクロール情報の両方がある一定数値で達成することを熟読度CVとして設定する。
グーグルアナリティクス単独では測定できないので、あまり目にしないし耳慣れないかもしれないが、とくにLP(ランディングページ)には重要な指標である。

熟読度コンバージョン(熟読度CV)の設定

Googleタグマネージャの画面
gtmsetting.jpg

今回は、2つのトリガーと、1つのトリガーグループ、1つのイベントタグを設定した。この4つで1セットである。

▼設定のイメージ
eventmadenagare.jpg

「タイマー」というトリガーでは、5分以上滞在したアクションを

「スクロール距離」というトリガーでは、下部に75%までスクロールしたアクションを

この2つのアクションが両方達成されたアクションをトリガーグループとする。

そして、イベントタグを作成し、両方達成したアクションを「イベント」として、アナリティクスに記録する。

gtmtg01.jpg

複数の設定ができるのことがGoogleタグマネージャの便利なところ

gtagitiran.jpg

▼Googleアナリティクスのイベントに記録されているので分析できる

analyticsgtmevent.jpg

gtmeventday.jpg

このやり方で、熟読度コンバージョンと称した記録ができるようになり、詳しく分析ができるようになった。

Google広告を使う場合でもこのコンバージョンをAI活用することができるため、広告の運用効率があがるということだった。

この熟読度コンバージョンの設定には
https://adliticslabo.com/google-tag-manager-trigger-group/1140/
の情報がとても参考になった。

タグを2箇所に入れる設定になっているため、Movable Typeではテンプレートのカスタマイズに一工夫必要だった。

WordPressで設定する場合はGoogleタグマネージャ専用のプラグイン「Google Tag Manager」があるのでそれを使うのがよい。

▼Googleタグマネージャのタグ
gtminst.jpg

Googleタグマネージャの使い方
https://ferret-plus.com/1745

Googleタグマネージャヘルプ
https://support.google.com/tagmanager

ヒートマップ分析と熟読度CVを併用すると効果的

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熟読度CVだけで分析するのではなく、ヒートマップ分析と併用するとより分析が深くなる。ヒートマップ分析とは、ユーザーがそのページのどこを注視しているか、どれくらい滞在しているかなどがわかる分析ツールである。LP(ランディングページ)の分析には必須級に重要。