クレジット決済/キャッシュレス決済

同じ店舗へのPayPay支払いなのに「まちかどペイペイ」の10%還元される場合とされない場合があった

この記事は約4分で読めます。

agemotigankoage.jpgのサムネイル画像23世紀型お笑い系農業法人の林農産で「かきもち」を購入した。自社農場で生産した「かぐらもち」を使った自然な味わいのおかきで、手作り感が我が家でも人気の逸品である。林農産はネット通販にもいち早く取り組んでいる実績があるし、実店舗でもキャッシュレス決済に対応している。
今回の支払いでPay払いをしたところ、ちょっとしたトラブルがあった。PayPayが現在キャンペーンを展開している「まちかどペイペイ」での10%還元に対応する場合としない場合があるのだ。

hayashitentou2019pei1001.jpg

林農産の店頭にはキャッシュレス決済できるブランドの一覧が表示されていた。QR決済では、PayPayとLINEペイにも対応している。

agemotigankoage.jpg

「がんこ揚げ」、「揚げかきもち」、それぞれ税込み380円。ひとつずつ購入したため、決済は別々に行った。

まずは、最初の決済をPayPayで。

▼PayPayの決済完了画面
hayasisanchi2paypay.jpg

上記、左の画面は付与額が5円なので、通常の1.5%還元しか実施されていない。これはおかしいということで、いったんキャンセルしてもらい、別の方法で支払いし直したのが右の画面。なんと右の画面では38円付与になっており、10%還元になっていた。

さらに画面をよく見ると店舗名が違うことがわかる。
・左:株式会社林農産/お米とお餅の林農産
・右:林さんち米餅/林さんち米餅
アイコン画像も違うので、この2つは別の店舗アカウントだということが推測できる。

なぜこんなことになったのか。

うまく10%還元できた右の「林さんち米餅/林さんち米餅」は、決済手段としてエアレジのエアペイを使って、ユーザーのPayPayのQRコード画像を読み込む方法にしたのである。

▼エアレジのQR決済は店舗のiPadでユーザーのQR画像を読み取る
airpayqr.jpg

※エアレジ仕様説明の動画より引用

一方、うまく10%還元できなかったの左の「株式会社林農産/お米とお餅の林農産」は、店舗のQR画像をユーザーのスマホで読み取って決済する方法だった。

▼スマホでQR画像を読み取る方法
paypayqryomitorisiharai.jpg
※画像はhttps://www.asahi.com/articles/photo/AS20181204002663.htmlより引用

キャッシュレス消費者還元になっていたのはエアペイ経由のPayPayだけだった

この結果わかったことは、直接PayPayと契約してたのにキャッシュレス還元の認証がまだおりていなかったということだ。おそらく林農産からキャッシュレス還元の申請のタイミングが遅れたことと、9月後半はキャッシュレス事業者側も対応が遅れてしまい間に合わなかったのだろう。早いうちに消費者還元に対応してくれることを期待したい。

一方、エアペイはリクルートが運営する決済システムのことで、ユーザー側の支払い方法ではない。エアペイはエアレジと連動した決済が行えることで飲食店などの導入が多い。タブレット(iPad)を利用したレジのほとんどがエアレジである。

▼エアペイの公式サイト
https://airregi.jp/payment/ airpaycm.jpg

「エアペイ」は決済手段として26種のキャッシュレス事業者のブランドに対応しているのがすごい。クレジットカードはもちろん、交通系の電子マネーやQR決済にも幅広く対応しているので、ワンストップでキャッシュレス決済するなら非常に便利である。

林農産はこの夏、新規でエアレジを導入し、そのさいにキャッシュレス消費者還元も申請していたため、タイムリーに対応ができたようである。

エアペイでLINEPay支払いも消費者還元5%に対応していた

もうひとつのかきもち380円はLINEPayで支払った。これもエアレジ経由での支払いで、LINE直接ではない。

▼LINEPayの画面
linepayhayasinousansiharai.jpg

LINEPayの決済完了画面には「付与予定ボーナス2円相当」と表示されているだけでなんだか心もとない。

しかし、決済の詳細情報を見るとキャッシュレス消費者還元事業19円相当という表示がされていた。また、LINEのトークからこの19円分のチャージが即時されていた。

linepay5pkangengamen.jpg

キャッシュレス消費者還元事業は混乱期

10月早々のこの時期、キャッシュレス決済と消費者還元事業は混乱期である。キャッシュレス事業者や経済産業省の担当部署に問い合わせてもなかなか要領が得ない。

店舗側はキャッシュレス事業者に確認をするだけでなく、自らユーザーとして決済の実験をしておくべきだろう。