AI(人工知能/ディープラーニング)

FIXが開催するAI勉強会に参加、講師の喜多俊之氏は画像分析のAIエンジニアだった

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第16回FIXプロモ研究会「あなたのAI偏差値がアップする講座〜AIの基本・最新実例から、未来予測まで〜」連日のAIセミナー参加。今日は映像や広告を手掛けるFIX社が主催する勉強会で、講師は株式会社ネクストリーマーのAIエンジニア喜多俊之氏。第16回FIXプロモ研究会「あなたのAI偏差値がアップする講座〜AIの基本・最新実例から、未来予測まで〜」
受講者はざっと40名以上いたが、エンジニア系の人よりも広告業界だったり一般の方が多かったようで、AIへの関心度が社会的に高まっていることを感じた。
初心者向きのAIセミナーを想定した内容ということだったが、わかりやすくて事例も盛りだくさんでとても充実したいいセミナーだった。

あなたのAI偏差値がアップする講座

講師は喜多俊之さん

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講師は株式会社ネクストリーマーのAIエンジニア喜多俊之氏

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セミナ開始前、すでに満席状態になっていた。遠田は最前列の席をキープ。

遠田の当日メモ

▼当日のメモ

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セミナーの中で「きゅうりのAI判定」の事例紹介があり、セミナー後の質問でも農業関連の判定で質問があった。以前、遠田が関与した五郎島金時の事例が参考になるかもしれないので、ここでリンク紹介しておく。

▼五郎島金時のカタチをAI判定した事例
https://dm2.co.jp/2019/11/kaiskawani.html

人の顔を自動生成するAI

さて、今回の事例で紹介されたなかでとても興味を持ったのは、人の顔を自動生成するWEBサービスの「https://thispersondoesnotexist.com/」である。このサイトを開くだけで、人物画像が自動的に生成される。

しくみとしては「GAN(敵対的生成ネットワーク)」を使用していて「教師なし学習」を行い、ゼロから画像を作り出す。実在しない人物の画像を作ってしまうということである。

以下は、実際に「https://thispersondoesnotexist.com/」で生成した画像の一部である。

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以前、「AC写真」のサイトで同様のサービスがあり、著作権フリーで活用できるということが大きな話題になったことがある。

▼AI人物素材は存在しない人の顔写真を生成する
https://dm2.co.jp/2019/05/aimodel.html

しかし、このときは、生成された人物画像がどこか違和感があるうえ、画像のピクセル数が小さかったため、実用上はちょっとまだ難しい…という印象があった。

今回紹介された「https://thispersondoesnotexist.com/」の画像はかなり詳細だし、違和感も少なく、外国人の顔なら本当にこのまま使用できそうなレベルになっていることに驚いた。このサイトでは画像生成の直前に粗めの画像が生成され、その後に高詳細の画像になるようなので、ひょっとしたらGANで生成した画像を超解像処理を行い美しく見えるような処理をしているのかもしれない。

それにしてもAIの進化は早いなと驚いた一日だった。