「新分野チャレンジ緊急支援費補助金」は、石川県独自の補助金制度です。一方、「小規模事業者持続化補助金」は商工会商工会議所が窓口になっている国の補助金です。
石川県内の中小企業者から、「この2つの補助金はどちらか片方しか申請ができないのですか?」という質問を受けました。理由は、「新分野チャレンジ緊急支援費補助金」の留意事項に「重複した補助金は不可」という印象を受ける説明書きがあったからです。
普通は目的が違う事業であれば補助金は複数の申請が可能です。
2つの補助金
石川県の「新分野チャレンジ緊急支援費補助金」
▼石川県の「新分野チャレンジ緊急支援費補助金」留意事項
上記の説明を読むと、他の制度と重複する場合は対象となりません。と下線を引いて強調しており、例として、小規模事業者持続化補助金と名指ししています。
たしかにこれでは「重複した補助金は不可」という印象を受けます。何度か読むとだんだん不安な気持ちになりますね。どちらの意味にもとれるような感じです。
お役所の説明はなぜこんなに難解なのだろうと思います。
念のため、この新分野チャレンジ緊急支援補助金の窓口になっている石川県産業創出支援機構(ISICO)に確認したところ、事業が違うならどちらの補助金も申請してもよいという返事をもらいました。
石川県の「新分野チャレンジ緊急支援費補助金」と商工会商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」は両方の申請が可能です。
例えば、
・チャレンジ緊急支援補助金ではオンライン面談の取り組みを始める
・持続化補助金では通販サイトの新設を行う
というように、事業の目的が違えば両方の申請が可能です。
ただし、
・同じ目的で同じ設備や機材を購入する
というような完全な重複の申請はだめです。
たぶん、このことを強調したかったのでしょうね。
同じように勘違いしている中小企業者さんがいるかもしれませんので注意喚起をしておきます。
ぜひとも、積極的にチャレンジしていきましょう。
補助金の説明と締切について
▼石川県のチャレンジ緊急支援補助金
https://dm2.co.jp/2020/05/shinbunyachallenge.html
締切 2020年6月30日(火)
▼商工会議所の持続化補助金(一般型)
https://r1.jizokukahojokin.info/
第3回締切 2020年10月2日(金)
第4回締切 2021年2月5日(金)
▼商工会の持続化補助金(一般型)
http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/
第3回締切 2020年10月2日(金)
第4回締切 2021年2月5日(金)
※コロナ禍の対応の場合はコロナ特別対応型という別枠があります。
▼商工会議所の持続化補助金(コロナ特別対応型)
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/
第3回締切 2020年8月7日(金)
第4回締切 2020年10月2日(金)
▼商工会の持続化補助金(コロナ特別対応型)
https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_t/
第3回締切 2020年8月7日(金)
第4回締切 2020年10月2日(金)
なお、商工会議所と商工会にそれぞれ持続化補助金の説明がありますが、これは中小企業者の所在地(エリア)によって異なります。書類も違いますし、相談する担当商工会議所も違います。間違えたまま申請したら無効になりますから注意してください。
自社の所在地が商工会議所があるエリアなら商工会議所の持続化補助金に申し込みます。
また、自社の所在地が商工会のエリアなら商工会の持続化補助金に申し込みます。
単純に「当社の所在地は○○市だから商工会議所だな」と早合点しないでください。
過去に市町村の合併があったことから、
市→商工会議所
町村→商工会
とは言い切れなくなっています。
例えば、当社(株式会社ドモドモコーポレーション)は石川県かほく市に所在地がありますが、地元の商工会商工会議所は「かほく市商工会」です。商工会議所ではありません。
また、石川県金沢市森本地区は金沢市なのに、金沢商工会議所ではなく森本商工会が該当します。
持続化補助金の申請を考えている場合は、まず地元の商工会か商工会議所に相談して確認することをおすすめします。
石川県の支援策をまとめて表示してあるサイト
国、県だけでなく、市町村も独自の支援策があったりするので、なにがなんだかわからなくなっている中小企業者もいらっしゃることと思います。
石川県内事業者向けまとめサイトとしては中小企業基盤整備機構のJnet21がよくまとまっています。
新型コロナウィルス関連情報
石川県(補助金・助成金・融資情報)
https://j-net21.smrj.go.jp/support/ishikawa.html
とりあえずここをチェックしておくと抜け漏れが減ると思います。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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