2018年末でMySQL5.5はサポート期限が終了しています。しかし、まだ多数のワードプレス(WordPress)では期限切れのMySQL5.5が使われています。サポートが切れているということは新たなリスクが発見されても改善されないのでセキュリティ的にとても心配な状況です。
そこで、まだ古いMySQLをお使いの場合は、最新のMySQL5.7にアップデートしましょう。さくらインターネットを使っている場合は簡単にアップデートするシステムが用意されています。
MySQL5.5のサポート期限切れ対策
さくらのレンタルサーバ ーなら専用のツールがあります
さくらインターネットが用意している「データベースアップグレード機能」を使うと簡単にMySQLのアップデートができます。
▼そもそもMySQLってなにか
https://www.sakura.ne.jp/function/database.html
▼さくらのサポート情報「データベースアップグレード機能」
https://help.sakura.ad.jp/360000338402189/
このデータベースアップグレード機能を使うためには新コントロールパネルを使います。旧コントロールパネルではできませんので、一時的にでも新コントロールパネルに切り替えてください。
データベースアップグレード機能を使う
アップグレード設定をクリックして、あとは指示に従って数回クリックするだけでMySQLは5.7にアップグレードされた状態でコピーされます。
このあと、設定ファイルを変更する必要があります。
「wp-config.php」の一部を書き換えます
▼新コントロールパネルのデータベースアップグレード機能
https://help.sakura.ad.jp/360000338402189/
ワードプレスの場合は「wp-config.php」の一部を書き換えます。
「wp-config.php」を書き換える方法は、さくらインターネットのコントロールパネルからファイルマネージャを開いて修正するのが一番便利です。
上記の画面で、右クリックで「編集」にすると書き換え可能な画面になります。
書き換えるところは2行あります。
この例では
古いMySQL5.5の
パスワード furuipw1234
ホスト名 mysql123.db.sakura.ne.jp
新しいMySQL5.7
パスワード newpw5678
ホスト名 mysql567.db.sakura.ne.jp
と仮定しています。
書き換える前
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘furuipw1234‘);/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘mysql123.db.sakura.ne.jp‘);
書き換えた後
/** MySQL データベースのパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘newpw5678‘);/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘mysql567.db.sakura.ne.jp‘);
これで「wp-config.php」を上書き保存すれば終了です。
必ずバックアップをとってから作業してください
なお、この作業ではトラブルが発生しやすいので、よく注意してください。
・メモ帳は使わずにエディタを使うこと
→またはさくらインターネットのファイルマネージャの画面で実施
・必ず「wp-config.php」のバックアップをとってから作業すること
→もしもうまくいかなかったときは一旦もとに戻せるようにしておく
以下はMySQL5.5アップデートが必要な方への関連記事です。
PHPのバージョン7.3問題
ワードプレスのテーマをライトニングに変更する
SSL証明書(無料版を使う)
この機会に確認しておきましょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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