5月13日にISICO主催のDX活用事例セミナーとDX補助金のオンライン説明会がありました。このDX補助金は石川県独自の補助金制度で、上限600万円(2/3補助)のシステム投資に使えるということでとても注目を集めていました。
そして、今回は事例紹介が秀逸です。
とくに、清掃会社の人員配置をAI予測による最適化を図ったことにより、約3割のコストダウンが実現できたというシステム活用の事例には注目です。もともとこのシステムは製造業の生産計画最適化AIシステムが元でしたが、サービス業や小売業にも応用できるということがすばらしいです。
ISICO主催のオンライン説明会
デジタル化設備導入支援事業(DX補助金)
このISICOのデジタル化設備導入支援事業(DX補助金と遠田は呼ぶことにしています)は、中小企業者や小規模事業者がビジネスの変革に挑戦するなら、かなり適合性が高いよい補助金だと思います。補助金対象は設備導入やシステム導入なので中小企業のDX対応を力強く支援してくれます。
補助金自体の詳細は以下のページにて確認ください。
今回は、このDX補助金の説明とDX活用事例を紹介するオンラインセミナーが開催されたことについての紹介です。
デジタル化設備導入支援事業説明会~同時開催:デジタル化事例紹介セミナー
この説明会&セミナーの当初予定は地場産会場でのリアル開催とオンライン配信のハイブリッドでした。しかし、石川県が新型コロナ感染症対策のために緊急事態宣言を発出したため、急きょオンラインのみとなりました。
詳細は
https://www.isico.or.jp/event/dgnet/d31153304.html
にて紹介されています。
デジタル化事例紹介セミナーのあとにDX補助金説明会という流れでした。
デジタル化事例紹介セミナーは大きく分けて2つありました。
導入事例1:AI活用によるホテル客室清掃業務の効率的な人材配置
清掃会社の人員配置をAI予測により最適化したという事例です。
請け負っているホテルの清掃要員の配置が経営課題でした。ホテルは日によっての稼働率が大きく変動します。清掃に必要な部屋数の変動が激しいほど、その作業に必要な人員配置が難しくなり、余分に人員配置をすることでリスクを避けるとその分がコスト高になり経営を圧迫していました。
導入企業:北陸千代田株式会社
企業概要:金沢・富山・福井など北信越を中心に、高層ビルやホテル、小規模の建物まで、清掃・設備管理だけでなく警備も含め、プロフェッショナルによる連携で建物の管理を行っています。
提供企業:株式会社エヌジェイシー
企業概要:ITソリューションの活用で合理化・省力化。これまで培った様々な業務のノウハウに加え、IoT・AIを活用したシステムで業務効率を向上し、現場の人手不足を「人の負担を減らす新しい形」で、働き方改革のお手伝いをさせて頂きます。
導入事例2:RPAのWinActor導入事例
見積システムから基幹システムへのデータ引き継ぎを人の手作業からRPAに移植し、従業員異動にともなう人手不足問題を解決したという事例です。
提供企業:株式会社NTTデータ北陸
企業概要:NTTデータのグループ企業として、北陸を基盤にデータ通信システムの企画、設計、開発、販売から、それらに伴う調査、コンサルティングまで総合的なサービスを提供。地域、金融、インフラの3事業部を柱に、自治体や金融機関、地場企業に向けたシステム開発を行っています。
これら2つの事例が紹介されました。
よいこは「つちのこ 金沢」で検索しましょう
2つの事例のうち、ビル清掃会社のAIシステム導入に深く関与したのが金沢市にある株式会社NJC(エヌジェーシー)さんでした。この株式会社NJCの代表が山崎つちのこさんです。
上記の画面には、株式会社NJCの代表取締役名のところが「山崎つちのこ」と明記されています。
また、このISICOのオンライン説明で登壇した際の本人画像をみたさいにも、おでこに「つちのこ」と書かれた文字入りサングラスが掲げられていました。
オンラインセミナー開催中は、ZOOMのチャット機能で質問やコメントを発することができました。そのさいにも「つちのこ?」「つちのこってなんですか?」というコメントが続出していました。これはもう事件ですね。
「山崎つちのこ」という名前はニックネームであろうと想像していますが、本当のことはわかりません。自ら「つちのこ」と名乗るのですからきっと深い理由があるのでしょうね。
うわさによると、全国あちこちに出没する正体不明のシステム屋さんということからいつのまにか「つちのこのような人ですね」と業界関係者から言われるようになったとか。フレンドリーで楽しそうな逸話ですが、真実はどうなんでしょうか。
この謎の存在について調べたい方は「つちのこ 金沢」とGoogleでキーワード検索して調べてみましょう。きっと秘密の糸口がつかめると思います。
▼Googleで「つちのこ 金沢」という検索した結果
上記の検索結果にはNJCの「つちのこ」はまだ表示されていませんでした。それよりも、金沢に「つちのこ坂」がある…という話題や情報が多く表示されています。
ちなみに、その「つちのこ坂」が気になったので行って確認してきました。
金沢のつちのこ坂
金沢に「つちのこ坂」という名前の坂があるそうです。場所は兼六小学校の玄関の前の上り坂です。
▼兼六小学校の校門から見上げた「つちのこ坂」
兼六小学校の校門の前からみると、かなり急な上り坂になっています。10メートルほどの長さですが、地元に住んでいる人に聞いたところ、冬の雪道ではよく滑ってころんだということでした。
そして、逆方向の大通り側から見ると「つちのこ坂」は、かなり急な下り坂です。
▼「やまざき」の看板の建物の右側に曲がると「つちのこ坂」です
上記の写真が大通り側から見た「つちのこ坂」の上のほうの部分です。
「やまざき」という看板が見えて、その角の坂が「つちのこ坂」というのは、山崎さんとつちのこさんのただならぬ関係を表しているのではないでしょうか。これは偶然にしてはできすぎです。なにか理由があるのではないかと勘ぐってしまいますよね。
▼坂の上から見下ろした「つちのこ坂」
大通り側から「つちのこ坂」を見下ろすと、兼六小学校の校門がみえます。ちょうどこの写真で自転車に乗った人が見えるあたりの後ろが兼六小学校の校門あたりです。
動画では、「やまざき」の看板から右のほうに視点を移し「つちのこ坂」を上から見下ろすように兼六小学校の校門を映してみました。
実は、この「つちのこ」坂、とても由緒ある坂道です。
「槌子坂(つちのこさか)」というのが正式名称だそうです。
「つちのこ坂」と呼ばれる坂がある。
大正から昭和の初めの金沢市街の様子を描いた郷土史家氏家栄太郎氏の『温知叢誌』(1999復刻)に「賢坂辻通(現兼六大通り・国道159号線)中程ヨリ味噌蔵町上中丁(現兼六元町)ニ下ル坂路ナリ」とある。今に合わせていうと、味噌蔵町小学校の正門前を上る長さ約10mの、ちょっと急な坂道がそれだ。
この愛らしい名前、人や車がよく通る割にはそれほど知られていない。昭和9年に刊行された郷土史家森田平次(柿園)氏の『金澤古蹟志』(1976復刻)には「名高き坂路」とまで書かれているというのに―。
上記の内容は
https://kanazawasaka.com/column/tsuchinokozaka.html
からの引用です。
ちなみに味噌蔵町小学校は、材木町小学校と平成28年4月に統合されました。そのさいに校名を「兼六小学校」と改名して開校された小学校です。なので、上記の文章の味噌蔵町小学校は現在の兼六小学校のことです。
「つちのこ金沢」でNJCの山崎さんにたどりつけない場合は「NJCつちのこ」で検索
もし、どうしても求める検索結果にたどり着けない場合は「NJC 金沢」という検索をしてみてください。山崎つちのこさんの会社のホームページにたどりつけると思います。
株式会社エヌジェイシー ( NJC CO., LTD. )
代表取締役 山崎つちのこ
所在地 〒920-0363 石川県金沢市古府町南300-2
https://www.g-cm3.com/
ちなみに、「NJC」を名乗っている企業では「日本事務器株式会社」がありますが、金沢の株式会社NJCとはまったく関係がありません。
しかし、日本事務器株式会社の独自ドメインは「njc.co.jp」だし、グループで1000名を超える大企業さんだし、一般的には「NJCって日本事務器でしょ」と思う人が多いと思います。
日本事務器株式会社のホームページのおしらせ欄には
弊社ホームページを装った偽サイトにご注意ください!
という表示がありました。
勘違いする人が多いのかもしれません。
そういえば、NJCを「忍者クラブのことか?」という方もいました。
NinJaClubでNJCということですね、なるほどです。
なんだかあやしさが残る「つちのこ金沢」の謎ですが、株式会社NJCさんはISICOの説明会に登壇するくらい誠実で堅実なシステム会社さんです。IT導入補助金にも登録されているITベンダーさんです。ちゃんとした会社ですから安心してください。
よいこは正しく検索しましょうね。(今日のDX教訓)
2023年7月8日追記:NJC活動停止の案内あり
NJCのホームページにて2023年7月3日に業務活動停止という情報が公開されました。
【弊社 営業活動停止のお知らせ】
2023年7月3日
各位平素は格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
突然のことですが、弊社のシステム開発・サポート対応をしておりました代表取締役の山崎が逝去した為、事業継続が不可能となり、株式会社エヌジェイシーは6月末日をもって営業活動を停止しました。
お客様には大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。弊社の役員は山崎のみであり、社員の私たちは退職となったため、今後の対応は一切出来ません。
ご理解いただきますようお願い申し上げます。これまで、株式会社エヌジェイシーをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
令和5年7月3日
株式会社エヌジェイシー 社員一同
この情報は「https://www.g-cm3.com/?p=4269」にて公開されていますが、いずれこのページも消滅する可能性が高いと思われますので、記録として残しておくことにしました。
山崎社長のご冥福を祈ります。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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