遠田幹雄のフリートーク

PM12:00っていつ? 正午(お昼の12時)の表示はどれが正しい?午前12時か?午後12時か?はたまた午後0時か?

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PM12:00お昼の12時は、午前12時のことか、午後12時のことか?PM12:00(午後12時)と表示されたものを見た場合に、お昼の12時なのか?夜の12時なのか?いつも悩んでしまう。
なぜなら、本来なら午後12時は深夜0時のことだが、一般的にはお昼の12時だと思っている人が多いからだ。
デジタル時計は通常PM12:00をお昼の12時として表現している。だから慣用的にPM12:00はお昼の12時だと思っている人が多い。しかし法的には午後12時は深夜0時のことだ。
だからPM12:00という表現だけでは昼の12時か夜の12時かわからない

お昼の12時は表記に依存する

正午はお昼の12時

「正午」は以下のように定義されている。

  1. 太陽が南中する時刻
  2. 午前と午後の境目となる時刻
  3. 一日の中で太陽が最も高い位置にある時刻

これらの定義から、「正午」はお昼の12時のみを指すことがわかります。

ただし、正午は特定の時刻を指すだけであり、それが午前に属するのか午後に属するのかは定められていない。

PM12時が昼か夜かは文脈や常識での判断にならざるをえない

ではPM12時は、お昼の12時なのか、深夜の12時なのか?

結局は前後の文脈や常識でPM12:00を昼か夜か判断することになる。

混乱を避けるためには24時間制を使い、お昼を12時や正午と表示するのがよさそうだ。

(出典1:午前12時? 午後0時?)
(出典2:正午/ウィキペディア
(出典3:ペトリサライブポスター/9ガツ6ニチPM12:00)
(出典4:日本広報協会の時刻表示について)

ウィキペディアは表記に依存という判断

ウィキペディアでは「12時のことが、午前か、午後か、は表記に依存する」ということが書かれている。

結論からいうと「正午が午前か午後かは表記に依存する」ということになる。
すなわち、「午前12時」と表記した場合は「午前の最後」の意味を持ち、「午後0時」と表記した場合は「午後の最初」の意味を持つ。一方、「正午」と表記した場合は、午前と午後を区別する意味合いは持たない。よって、「午前12時」は時間帯の最後に用い、「午後0時」は時間帯の最初に用いるのが好ましい。
午前12時台の表記については午後0時台を用いる方が日本語としては正しい。

法的な表示と慣習的な表示が一致しない

上記の出典4の「日本広報協会の時刻表示について」では法的な根拠を示している。

以下、https://www.koho.or.jp/useful/qa/hyouki/hyouki07.htmlより引用

時刻の表記は、原則として「時刻制度」に準拠することになっています。

時刻制度は、1872(明治5)年の旧暦11月9日に太政官達第337号として発令されました。これによると、午前は「零時」から「12時」まで、午後は「1時」から「12時」までとする12時間制になっています。

よって、この達の通りに表記すると、昼の12時は「午前12時」、夜中の12時は「午前零時」または「午後12時」になります。また、達の中では「午後零時」という時間は存在しないことになります。

しかし、「午前12時」「午後12時」が昼を指すのか夜を指すのか分かりにくく、特に「午後12時」は、昼の12時と解釈してしまう可能性があります。

お昼の12時のことは上記の解説を見ても釈然としない。

「午後0時」と表示するのが日本語としては正しいという指摘もある。しかし一般的にはそのような言い方はあまりされていない。

お昼の12時という表現がわかりやすい

Live_petrec例えば、このライブ案内で表示されている「PM12:00」は、お昼の12時なのか、深夜12時なのかは、文脈で判断するしかない。
体育館で行う学園祭のライブだから、たぶんお昼の12時だろう。
しかし、大晦日などの年越しライブなどのような想定だと深夜12時の可能性もある。

なので、お昼の12:00のことは「お昼の12時」「お昼の正午」と補足的に追記しておいたほうがわかりやすいのではないかと考えている。
同様に深夜12:00なら「深夜12:00」「深夜0時」と表現するのがよい。

間違いがおきないような親切な表現を心がけたいものである。

さて、昨日は17位。今日は何位かな?⇒

AIによるPM12時の判断:AIにて調べた結果

Perplexity(パープレキシティ)で本件を調べました。その結果は以下のとおりです。

Just a moment...

PM12:00の意味と正午の表記に関する考察を行い、以下のように回答いたします。

PM12:00の解釈

PM12:00の解釈には以下のステップが必要です:

  1. 法的定義の確認
  2. 一般的な使用法の把握
  3. 文脈の考慮

1. 法的定義

法的には、1872年の太政官達第337号により、正午は「午前12時」と定義されています。しかし、この定義は現代の一般的な理解とは異なる場合があります。

2. 一般的な使用法

多くのデジタル時計やシステムでは、PM12:00はお昼の12時(正午)を指すことが一般的です。これは慣用的な解釈であり、多くの人々がこの理解に基づいて時刻を判断しています。

3. 文脈の考慮

PM12:00の意味は、使用される状況や文脈によって変わる可能性があります。例えば、イベントの開始時間として表示される場合、通常は正午を指すと解釈されますが、年越しイベントなどの特殊な状況では深夜を指す可能性もあります。

判断

上記のステップを踏まえると、PM12:00は通常「正午(お昼の12時)」を指すと判断するのが妥当です。ただし、文脈によっては深夜12時を指す可能性もあるため、常に注意が必要です。

紛らわしい表現を避けるための提案

今後、12時に関する紛らわしい表現を避けるために、以下の表現方法を提案します:

  1. お昼の12時(正午):
    • 「正午」または「12:00」(24時間表記)
    • 「午後0時」(一般的に理解しやすい表現)
  2. 深夜の12時:
    • 「午前0時」または「0:00」(24時間表記)
    • 「深夜12時」(明確に深夜であることを示す)
  3. 一般的な使用:
    • 24時間表記を優先的に使用する(例:13:00、22:00)
    • AM/PMを使用する場合は、12時を避け、「午前11:59」や「午後0:01」のように表現する
  4. 公式文書や重要な通知:
    • 「正午」や「深夜0時」など、誤解の余地がない表現を使用する
    • 必要に応じて「(お昼12時)」や「(深夜12時)」などの補足説明を加える

これらの提案を採用することで、時刻表記に関する混乱を最小限に抑え、より明確なコミュニケーションが可能になると考えられます。特に重要な予定や公式な場面では、誤解を避けるために明確な表現を心がけることが重要です。