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サイトの表示速度をアナリティクスで再チェック、Googleコアバイタイル対策を考えてみる

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サイトの表示速度を再チェックグーグルアナリティクスでサイトの表示速度を再チェックしてみました。というのは、a2iの「サイト表示速度改善とSEOへの影響 基本から事例まで」というオンラインセミナーを受講して、あらためてページの表示速度の重要性について考えさせられたからです。
2021年6月から SEOに影響する大事なアップデートがありました。Googleの「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)~ページエクスペリエンスアップデート」です。ページやサイトの表示速度を中心としたUXに関する指標です。これはGoogleのUX基準に満たないWebサイトは「検索ランキングに影響が出る」と言われています。
要するに表示速度が遅いページは検索順位低下されるだろうということです。

サーバやCMSによってもかなりページの表示速度が違いました

いくつかのサイトでアナリティクスのページ表示速度のチェックを行いました。利用しているサーバや使用しているCMS(コンテンツ・マネジメントシステム)でも違いがでるはずです。まずは現状分析です。

調査したのは4つのサイトです。

・さくらインターネットの石狩サーバでhtml作成で運用
・エックスサーバでWordPressをカスタマイズして運用
・さくらインターネットでMovable Typeで運用
・さくらインターネットでWordPressをそのまま運用

平均読み込み時間が早い順に並べてみました。

▼平均読み込み時間:1.94秒
・さくらインターネットの石狩サーバでhtml作成で運用
htmlsakuraishikari004.jpg

やはり静的生成のページは表示が早いですね。しかも、さくらインターネットの石狩サーバのVPSサーバなので、通常のレンタルサーバよりも表示速度は早いはずです。
平均読み込み時間が2秒以下というのは、なかなかいい数値です。

▼平均読み込み時間:3.58秒
・エックスサーバでWordPressをカスタマイズして運用

wpxserver001.jpg

サーバはレンタルサーバですが、WordPressでの表示が早いと言われているエックスサーバなので、それなりに早いです。Googleの指標では、平均読み込み時間が4秒以下だと問題なしということになっているので合格点です。しかもこのサイトは閲覧者数が多いので同時閲覧者がいつも多数いますから、WordPressでこの数値は驚異的かもしれません。
なお、WordPressを使っていますが、かなりカスタマイズして高速表示させるためのチューニングがされていると思われます。

▼平均読み込み時間:5.16秒
・さくらインターネットでMovable Typeで運用

mtdm2sakura003.jpg

当社のサイトです。平均読み込み時間が5.16秒となり、指標の4秒を超えていますのでなんらかの対策が必要な状況ですね。
とくに気になるのがサファリでの表示の遅さです。PCのブラウザではまずまずのようですが、スマホでの表示が遅いということでしょうね。

▼平均読み込み時間:6.59秒
・さくらインターネットでWordPressをそのまま運用

wpsobasakura002.jpg

北陸の蕎麦食べ歩きというWordPressのブログサイトがもっとも表示速が遅かったです。平均読み込み時間が6.59秒です。ブラウザ別に見ても主要なブラウザが6秒以上なので、要改善の状況ですね。
単にWordPressで運用しているだけという状態だとこのような数値のところが多いと思います。

さて、遅い方の2つは、いずれも当社管理サイトでさくらインターネットのレンタルサーバプレミアムです。

最も遅かったのは、WordPressで運用しているサイトでした。

WordPressでの表示速度向上対策はキャッシュプラグインで

もともとWordPressは動的生成なので静的生成のページに比べると表示が遅くなってしまう欠点があります。この欠点を補えるのが「キャッシュ」です。

ちなみに、
動的生成とはダイナミック生成とも言われ、リクエストの都度システムがページを生成しますので柔軟な運用が可能ですが、表示速度はどうしても遅くなります。

静的生成とはスタティック生成とも言われ、すでにhtmlでページ生成が済んだ状態でWebサーバにページがあるので、リクエストがあれば表示は素早いです。

WordPressには、動的生成を静的生成に見せかけることで表示速度を早くするというキャッシュ機能を使うことができます。「WP Super Cache」というプラグインが有名です。

WP Super Cacheを使ってみます

以前このプラグインを使ったときは不具合が多くて結局利用を停止したという経緯もありますが、現在ではずいぶん改善されているようです。

先週、さくらインターネットで新規にWordPressをインストールしましたが、最初から「WP Super Cache」がプラグイン一覧に入っていました。おそらく今ではかなり安定した動作が期待できるのではないかと思います。

以下は以前試した対策一覧です。

ワードプレスで作成したWEBサイトの表示を高速化する方法としてJetpackのPhotonを設定してみた
https://dm2.co.jp/2016/07/webjetpackphoton.html

ワードプレスで作成したブログサイトの表示速度はキャッシュ作成プラグインを使うと高速化する
https://dm2.co.jp/2013/09/post-1927.html

今回は、WP Super Cacheが改善していることを期待して、

2021年最新】WP Super Cacheの設定方法・使い方(不具合対処も紹介)
https://blog-bootcamp.jp/start/wordpress-wpsupercache/

を参考にしながら、「北陸の蕎麦食べ歩き」のWordPressに「WP Super Cache」を設定しました。

wpsupercash20210915.jpg

これでしばらく様子を見てみようと思います。

【2021年10月14日追記】

「北陸の蕎麦食べ歩き」のWordPressに「WP Super Cache」を入れたことによる速度改善が図られたかどうかを検証した記事を書きました。

https://dm2.co.jp/2021/10/wp-super-cache.html

をご覧ください。