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マズローといえば「欲求5段階説」が有名ですが、実はマズロー本人は5段階とは言っていないそうです

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asakatsunagaijyuku20220511200.jpg朝活永井塾は毎月第2水曜日の朝7:20から1時間のマーケティング勉強会です。今朝もオンラインで開催されました。
今回のテーマは「マズローの完全なる経営」でした。マズローといえば「欲求5段階説」が有名ですが、実はマズロー本人は5段階とは言っていないそうです。
いきなりそのような話から入っていくので朝活永井塾はとてもおもしろく、受講者の興味をそそってくれます。

朝活永井塾

本日の朝活のテーマは「マズロー」でした

マズローといえば「欲求の5段階説」があまりにも有名です。

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※上記の画像はウィキペディア「https://ja.wikipedia.org/wiki/自己実現理論」からダウンロードして、日本語を追加したものです。

上から順に書くと

1.自己実現の欲求 (Self-actualization)
2.承認(尊重)の欲求 (Esteem)
3.社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
4.安全の欲求 (Safety needs)
5.生理的欲求 (Physiological needs)

という5段階になります。

マズローの欲求5段階説、実は2段階だった?

しかし、マズロー本人は「欲求は5段階である」という言い方をしていないそうです。

マズロー先生は、ざっくりといえば欲求は2段階であると言っています。

その2段階というのは
・存在欲求
・欠乏欲求
だということです。

存在欲求というのが、いわゆる「自己実現」欲求だということです。

欠乏欲求というのは、生物学的な本能が基本となっていて「足りないから欲しい」という欲求だそうです。その欠乏欲求には段階があり、「生理的欲求」、「安全の欲求」、「所属と愛の欲求」、「承認と自尊心の欲求」と段階を踏んで上昇していくようなイメージのようです。

自己実現の欲求が最重要

そして、肝心な「自己実現の欲求」は、自分の存在に関わる欲求であり、外部から働きかけられるよりもより内発的なところからの欲求であるとのことです。

この自己実現欲求が達成されたようなひとは「よい人」であり、このような「よい人」がよい企業や社会を作っていくのが好循環である、というようなことがマズロー先生の考え方だということでした。

これまで考えていた欲求5段階説とは少し印象が違いますね。

このマズローの考え方は、ピータードラッカーやダグラスマグレガー、エドガーシャインなどの著名な経営学者に多大な影響を及ぼしているということでした。アメリカから生まれた「人間中心の経営」というような考え方の始祖はマズロー先生だったかもしれませんね。

とっても大きな学びになりました。ありがとうございます。

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